議員さんの交通違反

都議選後にちょっと気になるニュースが。
選挙期間中に無免許運転で事故を起こした女性議員、当選後にそれが公になってしまったそうで。
何でも、免停期間中だったそうです。

区議にしても都議にしても国会議員にしても、あれはたぶん自分に務まらない役だろうなぁと常々思っていました。
人前で演説したり、有権者からブーイングの嵐を喰らったり、自分の不得意な場面というか。
披露宴でのスピーチや弾き語りを自分は過去に経験しています。しかし、緊張してしまいせっかくの御馳走がほとんど喉を通らず。
目立ちたがりな部分が自分はあるのですが、根っこはけっこう臆病の様です。

議員さんに必要な要素はメンタルの強さや、無神経さ、体力、厚かましさ、傲慢さ辺りでしょうか。
本来はそんなものじゃ無いと思いたいのですが、実態はこんなのばかりに観えます。
何らかの主義主張や正義感を持った方というのは、振る舞いが一般受けせず当選しなかったりで。
今回問題となった議員さんは、立場上もちろん目立つ存在でしたし、選挙期間中は広報車のハンドルも握っていたり。
バレたらどうなるのか?といった予想もつかなかったのか。無神経というより、そもそも大切な何かが欠けているのか。
ある面、とても議員らしい議員だと思います。

話が飛びます。
二十年少々前にお世話になっていた社長さんはナカナカの人物でした。
青学では渡哲也さんと同級生だったそうですが、本人は学費を稼ぐのに必死でタクシーのドライバーをしていたそうです。大学にもほとんど通えなかったそうですが、何故かちゃんと卒業しています。
中堅の商社に就職後、頭角を現して、ヨーロッパの大型酪農機器の販売で相当な成果を上げたそうです。
ヨーロッパのメーカーとも人的な繋がりが太くなり、独立して立ち上げたのが自分の入社した会社でした。
自分の入社した当時、既に会社は設立から三十年くらい経っていたと思います。
ただ、設立当初は危ない橋を何度も渡ったそうで。

社員が三人程度しか居なかった当初、全ての外務も引き受けていた社長は分刻みのスケジュールだったそうで。
ヨーロッパで重要な契約が待っていた渡航日も忙しく、羽田空港にギリギリの時間に到着し、運転していた車は空港の送迎スペースな路上に乗り捨てたそうです。鍵もエンジンも掛けたまま。
その契約が取れなければ会社は潰れるし、罰金も切符も大した問題では無かったそうです。

この社長に自分は一目置かれていたものの、無茶な指示が実際多く。
まぁ試されていたのだとは思います。土壇場の振る舞いを観たかったのでしょう。
自分がヨーロッパへの出張を命じられたのも、けっこう突然で、国内の地方出張が続いている中ででした。
その生きザマが凄かった社長、自分は勿論尊敬していましたし、学べたことも多かったです。

交通違反ではあったものの、この潔さと大胆さ、カッコいいと思います。
上記の議員さんとはえらい違いといいますか。

(冒頭の写真は本文と全く関係の無い某運動会での一コマでです。この議員さんはとても礼儀正しい淑女でした)

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