70年代のフォークソング

ハイティーンの頃から洋楽ばかり聴いていた自分なのですが、小中学生の頃は国内のフォークソングが大好きでした。
特に吉田拓郎さんとさだまさしさん。
兄がフォークギターを所有していたので、自分も真似たりして。

音楽のコードを知ったのも、フォークギターのお陰でした。
クラシックピアノはそれ以前から習っていたものの、これだけではコードを学べず。
だいたい、流行歌を演奏伴奏するにはコードを知ることが必須でして。
自分の興味対象は物心ついてからクラシックではなかったですし、コード譜だけで伴奏できてしまうというのは実にマジカルでした。

時々、ラジオから当時のフォークソングが流れています。
毎度凄いなぁと思えるのが、当時まだ二十代だった歌手が、古い日本語にやたら詳しい点だったりです。
当時既に死語になりつつあっただろう言葉や表現が見え隠れしていて。
学者でもないのに、どうやってそれを仕入れたんだろう?と。
そんな点でも何か普通とは違う感性を備えていたんだろうなぁと。
サラリーマンをやっていたのでは、そんな知識は死蔵品に近く。
勿論無駄では無いのですが、分かる人にしか分からない世界で。

しばらく前にたまたま観かけたテレビ番組で、さだまさしさんが。
学生時代のゆかりの地を訪れる番組でした。
そこで登場したのが木根川橋。
どんな思い出があったんだろう?でした。しかし、あの懐かしいメロディーがBGMに。
あの曲のタイトルも「木根川橋」だったとは。

そういえば、さだまさしさんの曲は橋にまつわるのが多かった感です。
聖橋を歌ったのもあったなぁ。

番組を観て数週間経った頃、たまたまでしたが仕事の移動中に木根川橋を通過する機会がありました。
それは何ともパッとしない橋でした。
近くには水戸街道の大きな橋も架かっていて、地元住民でもなければそちらを通過する機会の方が圧倒的に多く。
後から地図で確認したところ、木根川橋は幹線道路と接していない様子。
これでは知る機会など無く。

ただ、そんな目立たぬ橋ほど個人的な思い入れがあるんだろうなぁとも。
自分にとっての思い入れのある橋は、千歳市役所の裏辺りに架かる小さな橋でした。
当時、市の図書館はこの近くにあり、お気に入りのラーメン屋さんで一杯頂いた後はこのルートが近道でした。
通っていた高校から徒歩圏だったので、試験勉強や何か調べごとがあった場面ではよく利用していた図書館でした。
そういえば、あの橋の名前を覚えておらず。歩道しかない用途の少ない橋。
検索してみたところ、まだ存在していたのですが、やはり橋の名前が不明でした。
別に無くても問題のないような橋なのですが、冬場に熱いラーメンを頂いた後この橋を渡る際は妙な寒さが全身を襲い、溢れる鼻水を抑えるのに苦労したものでした。
鼻水橋とでも命名しておこうかな。

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