三峡ダム

ここしばらく、ニュース記事でよく見掛けるのが中国の大雨による三峡ダムの決壊関連です。
昨日辺りが貯水量のピークだったらしく、SNS等でも決壊するか否かな書き込みが多く。
現時点では結果的に決壊せずに済んでいる様子です。

自分もダムに関わる仕事に一時期就いていました。ただ、短期間だったので語れる程の知識も無く。
ダムの監視方法は幾つかあるそうですが、その中で興味深かったのが水の透明度を監視する方法でした。
一部のダムの「のり面(傾斜部分の壁とでもいうか)」には土も含まれていて、天然のフィルターの如く僅かながらも水が浸透してくるそう。その水が濁ってくると危険だそうです。内部崩壊的なイメージです。

ダムの建設については弊害も多いらしいです。
ちゃんと調べたワケでは無いのですが、ダムを作ったせいで下流の砂浜が消えてしまった例とかあるそうで。実際にダムの底には砂が溜まりやすいので、これは理屈が分かりやすく。魚が遡上出来なくなったとかも。
あと、大井川の様にほとんど水が流れなくなってしまった川とか。大きな河原は残っているのですけれど、水は流れておらず。
これが自分にはちょっと不思議です。ダムというと水を一時的に堰き止めるだけで、年間の排水量はダムがあろうと無かろうと変わらないのでは?と思えていて。(大きな勘違いだとは思うのですが、そうでないと水が貯まる一方に思えて)

今回の三峡ダムの危機的状況についても、排水量の総量が年間で変わらないのだとしたら、大雨で極端に増えた流水量をある程度は調整出来ていた気もします。SNSでもその指摘を見掛けたりでした。ダムが無ければ一時的にもっと酷い水害が発生していたかもで。
ただ、貯水量の限界を超えてしまったら、調整能力以前にともかく放水するしか無いのでしょう。
Wikiでダムの弊害についても軽く読んでみたのですが、関連する記事が膨大で一部分しか目を通せず。ただ、冒頭部分で鋭いところを突いていました。建設時点では環境への影響を把握しきれていないパターンも多かったそうで。

三峡ダムについては、巨大過ぎたのか建設後にその地域での地震が三十倍に増えたとの記事も。
溜め過ぎた水の重みで、地形が崩れてきた様な状況らしく。まぁあり得る説だとは思いますが、何だか凄いスケールの影響です。
高層ビルを建てるときは、硬い支持地盤に達するまで杭を打ち込むハズですが、巨大なダムの建設ではそんなことやらないのかな。

ちょっと〆の言葉が浮かばない記事になってしまいました。
グランド・キャニオンもコロラド川による浸食で渓谷が出来たらしく。自然が作った地形も、どの時点を基準に考えるかで全然変わってきそうです。

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