レバノンの爆発事故

レバノンの爆発事故、Twitter等に爆発の瞬間や被害状況の動画が投稿されていました。
これがなかなか凄まじく、現場から数キロ離れた場所で撮影されていた方も爆風で吹き飛ばされてしまったり。
一度目の爆発で事故に気付いた方が動画撮影をしていたら、二度目の大爆発で巻き込まれたパターンも多そうです。
自分がその近辺に居たとしたら「これだけ離れているから大丈夫だろう」と野次馬的に動画撮影していたと思います。

あと、理系出身ですと音速の計算「331.5+0.6t」を思い出してしまったり。
キノコ雲が立ち上がってから爆音が到達するまでのタイムラグです。
音速は時速に換算すると約1200km/h。とんでもない速度ですが、遠くから観るとちょっとゆっくりにも思えたり。

過去の仕事で化学系の分析装置を扱っていたのですが、お客さんも薬品の扱いを誤って爆発事故を起こしてしまうことがありました。既に十年前ですが、こんな事故も(学生が実験中に爆発を起こし、指が吹っ飛んだ)。
自分がその仕事に就いて、薬品の扱いにも少しは慣れてきた頃の出来事だったので、ちと怖かったです。手順さえ守れば問題無い作業も、それを疎かにしたら大怪我に繋がり兼ねないパターン。
よく分からない作業を初めてやる場合は、面倒でも熟練者に指導してもらうべきだなぁと。熟練者にとって当たり前過ぎることは、世間的には当たり前でなかったりですし。
実際、仕事で使っていた分析装置の前処理でも、手順を守らないと危ない内容がありましたし、ナトリウムと水だけでもけっこう危なく。

話を戻しまして、レバノンの事故。
事故後の現場を撮影した動画も公開されていました。英文で検索したところ幾つか登場した動画だったのですが、遺体が写っている場面も。
最初はマネキンなのかな?と。そうでは無かった様子です。
過去の海外のニュースを思い出しても、日本と海外では死者の尊厳に対する考え方が異なりそうです。

しばらく前に飲食店の爆発事故が話題になっていました。これもけっこうな破壊力で被害も大きかったらしく(レバノンの事故の規模に比べると何ともですが)。
改装工事直後の事故だったそうで、当初はその工事に問題があったのかと思ったりでした。続報によると、しばらく前にガス管の腐食が指摘されていたそうです。
こうなると、知りながら直ぐに対応しなかった管理責任を問われてしまいそうです。まぁ、まだハッキリした結論に至っていないのでしょうけれど。

直近の仕事をまた思い出してしまった次第です。
製品の問題を知りながら、放置してしまうのはやはり危険だよなぁと。それが人の命に繋がる製品ですと尚更。
「まさかそうなるとは思わなかった」という事後談の多くは「そうなる危険性」を認識しているかと。
そんな組織で責任技術者なんて、無理があります。事故の原因は責任技術者でなく、その意見を認めなかった組織の長なパターンもあるワケで。

レバノンの事故についても、原因は危険物の保管方法にあった等の憶測が既に飛び交っていますが、実際のところまだ謎。
ともかく、凄まじい爆発でした。

コメント