職場の人間関係は悪くて当然

凄いタイトルですが、数日前に見掛けたニュース記事です。『精神科医が「職場の人間関係は悪くて当然」と断言するワケ』によります。

最近売れている本の紹介記事でもあるようですが、少し考えさせられました。
自分は職場でも人間関係を求めがちだよなぁと。プライベートの付き合いまで持とうとは思いませんが、冗談を飛ばせあえたり、根底には信頼関係があったり。
それが自分の甘さでもあるよなぁと。

この記事は最後はこう締めくくっています。
『職場の人間関係は、もっと「ドライ」でいいのです。
職場の人と「仲良くなろう」という意識を捨てましょう。「仲良くなる」や「好かれる・嫌われる」ではなく、報告・連絡・相談など仕事に必要なコミュニケーションをすることのほうが、100倍、1000倍重要です』

外資系や欧米の企業はこんな感じなんだろうなぁと思ったりですが、オランダへ出張した際に現地の工場やサービスマンと一緒に仕事をした場面でも、意外に人情があったり、職場に鳴り響くラジオでノリの良い曲が流れ始めると、雄たけびをあげて踊り出す社員も居たりで。
これはひょっとすると日本の一般的な企業より人間味があったかと思える場面が幾度もありました。一部の社員間でイザコザがあったりした後は、上司が昼からメンバーを連れてビールを傾けたり。
そんなのを思い出すと、ドライな職場というのは諦めが生んだ環境だよなぁと。

ただ、海外で経験した上記の職場もその一年後には倒産しています。元々赤字体質の会社ではあったものの、ITバブルのお陰で株価が異常に上がったそうです。
一部の社員はそれまで給料替わりに頂いていた株券で億万長者になり、速攻でリタイヤ。残った社員達からは裏切り者扱いされたそうですが、このタイミングのリタイヤは結果的に大成功だったらしく。
ITバブルが弾けてしばらく後に会社は計画倒産となったらしく。
あの時、一緒に悪ふざけを楽しんだどあほな連中が、その後どうなったのかほとんど謎です。
工場もサポートセンターも国境近くのど田舎にあり高学歴な人材は少なく、人を雇い入れる産業も少なく。
大都市でもあるアムステルダムの近くで設計を担当していたエンジニアとは現在でも時々やり取りをしていますが、波乱万丈な生活の様子です。
当時のオランダはワーキングシェア対策に本気でした。安い給料で雇用の機会を増やす計画、現地の社員の給与は自分の半分くらいでした。
それで時短が上手く行っていたかというと、そうでもなく後始末に励む休日出勤な同僚も居たりで。日本だけが働き蜂の例外では無く。
この収入でよくやっているよなぁと。

しかし、余裕の無い収入やギリギリの仕事であるほど、人間関係は大切かなぁと思ったりです。
最悪の場面での気の効いた冗談に、自分は幾度も救われたりでしたし。

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