長ネギ

自分は一人暮らしが既に三十年以上続いていますが、長ネギを購入したことが恐らく一度もありません。
普通に販売されている長ネギの量が多過ぎて、一人で消費しきれないからです。
長ネギそのものは好物ですし、特に納豆に入っていると抜群に美味しくなり。

先週のこと、庭仕事にちと励んでいたところ裏のアパートのお姉さんが「ちょっと待ってて、デコポン持ってくるから」と。一緒に長ネギも頂いてしまいました。どちらも見事な品で。
柑橘系の果物を部屋で頂くのも数年ぶりです。これが美味しく。加工された果物とは別次元な何かがあり。
そして長ネギ。定番で納豆に入れてみたところ、納豆単体より数倍美味しく。これだったら毎日食べられるというより、毎日食べたいレベルで。

アパートのお姉さんからはこれまで幾度も鉢植えを頂いていて、毎度申し訳なく。一ヶ月ほど前だったか、姉さんが垣根の手入れをしていたところマスクをしていなかったので、聴いたところ「あまり持っていないし、入手も出来ない」とのことで。
ここぞとばかりに手持ちの袋マスクをプレゼントしてあげました。どうやらそれのお礼で野菜と果物だったらしく。
如何にも神道の国らしい助け合い精神というか。ありがたや。

検索したところ、長ネギは一週間ほど保存可能らしく。これからは自分で入手すべきかなぁと。
外出規制もあり、外食の機会がめっきり減っているこの頃でもあります。そもそも、お気に入りのお店が休業中だったりですし、ワケの分からない店に行くのもちょっと怖かったり(ラーメン二郎については、これを頂けるなら感染してしまっても構わないくらいの気持ちというか欲した場面で伺っています)。
そんな自炊の日々、子供の頃に大好きだった料理ばかり作っています。カレーとシチューとスパゲティのミートソースと。しかし、如何に好物なこのレシピもそればかりでは飽きやすく。

こういったとき、庶民的な和食はやはり美味しく。その素晴らしさに長ネギに気付かされたり。これ、長期の海外滞在でまともな日本食にありつけた感動にも似ていて。
いかりや長介さんが「なるほどザワールド」で言っていたのですが、原住民と仲良くなるには「現地の食べ物を一緒に食べること」だそうで。それは理にかなっていそうです。
しかし、舌の肥えた日本人には明らかに口に合わないのもあるだろうなぁと。
テレビ番組で外国人に納豆や梅干を食べさせて反応を観るのも、これに近いのかな。

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