新型コロナのモヤモヤ

ここ数年の肺炎による死亡者数は日本で毎年約12万人だそうです。
対して、現時点での新型コロナウイルスの死亡者数は360人。
これだけを比較する限り、ぜんぜん大したこと無いようにも思えます。
何を大騒ぎしているのか?と。経済をここまで停めてしまった副作用の方が余程問題にも思えます。
仮に新型コロナの流行が一年続いたとしても、例年の死亡者数よりも少なそうです。

二月頃から国内でも騒がれ始めた新型コロナですが、情報が錯綜していて自分もちょっと混乱気味なので、分かっている範囲で整理してみます。頭の体操も兼ねて。

【死亡率】
上記の通り、例年の肺炎による死亡率の方が余程高そうです。
日本の人口が1憶2戦万人ですから、例年の肺炎による死亡者が12万人だとすると、1/1000です。
千人に一人と言われても実感が湧きません。自分の世代の小学校は1クラス40名程でした。
これが6学年分ですと、1学年4クラスの小学校で全校生徒960人。
なので、1学年4クラス規模の小学校で1人程度の死亡率になります。たぶん、何処の誰だか分からないレベルでしょう。

【年齢】
若い人でも同じように感染はする様ですが、死亡率自体は高齢者の方が圧倒的に多い傾向です。
体力や免疫力の差が出やすいというか、これはインフルエンザでも同じ傾向かと思われます。
医療の発達していなかった時代でしたら、単なる老衰で片付けられたかも知れません。

【基礎疾患】
この影響も大きい様です。特に最近亡くなられた著名人さんは元々ヘビースモーカーで肺が弱っていたとか、抗がん剤治療で抵抗力が衰えていた等。
しかし、新型コロナに限った症状とも思えません。インフルエンザでも似たようなものでは?と思えたりです。
自分の様な喫煙歴30年を超えるオッサンは危ないのかも知れません。

【症状】
健康的で体力も十分にある現役スポーツ選手でも入院時は相当辛かったとの証言もあるので、死亡に至らなくとも大変な思いをするパターンもあるらしく。
一時期騒がれていた免疫不全に陥る件はずっと先になってからでないと分からないのかなぁと。
無症状の人が圧倒的に多い様子ですし、最近の調査では既に(いつの間に)免疫(抗体?)を獲得した人が相当数居るらしく。

【感染力】
感染力は相当高い様子です。これが一番の問題でもありそうです。
当初の報道やWHOの見解とは大きく異なっています。時系列で認識の違いが最も出てきた部分に思えます。
熱帯地方でも感染例が多いそうなので、季節性なのは期待できそうも無いのですが、日本の場合は冬よりも夏の方が少しは感染力が弱まるのでは?と僅かな期待を持っています。
あと、再発のパターンもあるそうで。

【医療機関】
既にほぼパンク状況らしく。医療関係者の感染も広がっている様子です。これも一番の問題かも知れません。
死亡者数を360人に抑え込んでいるのも、この医療のお陰かも知れず。
医療機関では防護服着用が基本ですので、インフルエンザの対応や通常の肺炎とは次元が異なるというか怖い伝染病並みの扱いかと。この装備では作業性も一気に落ちそうですし。

感染して発症していても重症でない限り自宅待機で、その間に急激な悪化で死亡してしまうパターンも出始めました。
重傷者優先なのは当然ですけれど、イタリアの様な年齢制限も場合によっては必要なのかなぁとも。
実態としては十分に重症なのに軽症者扱いされているとの報道もありました。ここまで悪化しているのに、受け入れてもらえないのかと。これが一番気の毒でもあります。
急激な症状悪化の例で考えると、ホテルや大型施設を借り切って軽度の症状な感染者はそこでまとめておくのは意味がありそうです。
あと、町医者クラスですと感染を恐れて逆に暇になっているパターンもあるそうですが。

【検査】
上記の通り、限られた受入れ機関がパンクしているので基本的に検査も門前払いな傾向の様です。
即席でも検査のみの施設設置がやはり必要ではないでしょうか。選別もこの時点で出来るのですし、分業で効率も稼げそうで。
ただ、既に自然治癒してしまった感染者も多い様子なので、当面は症状が出ている人専門になるのかな。

【葬儀屋さん】
ニュースを観ていると、葬儀屋さんも大変な状況らしく。感染者が亡くなられた場合の葬儀は断る傾向だそうで。葬儀屋さんではなく火葬場の話だったかもしれません。
自分で綴っていて話が矛盾している様にも思えますが、感染者が亡くなられた場合はそのまま葬儀も無く骨になって帰ってくるシステムじゃなかったのかな?

【予防】
マスクの着用は意味が無いくらいにしばらく言われていました。感染者がばら撒かない分には着用の意味があるといったレベルで。
ところが、症状の全く無い感染者も多いらしく、誰もが感染者かも知れないという前提であればマスクの着用は大いに意味がありそうです。
マスク文化の無かった国でも着用義務が登場したりな現状です。
うがいや手洗いは当然必要で。
あと、通勤電車といった人混みの密閉空間は出来る限り避けたいところです。この点現在無職の自分は相当助かっています。社会人をしていたら、職種によっては避けようが無かったりで。
他にも予防の要素は色々ありそうですが、長くなるのでここまで。

【日本は何故少ない?】
日本での感染や死亡者数が欧米に比べて少ないとの指摘もある様です。
考えられている理由の一つがBCGワクチンの接種だそうで。BCGワクチンも色々な種類があるそうですが、日本で採用されている株がよく効いているのかも知れず。
あと、マスク文化の恩恵もあるのかも知れません。
更に、衛生面の意識の高さも良い方向に表れているのかもで。実際、ヨーロッパの有名な観光地であってもゴミだらけとか不衛生な場面は多く。
BCGとマスクと衛生管理で仮にそれぞれ2倍の効果があったとしたら、計8倍の違いは出てきそうです。

【ここまでのまとめ】
上記を考えてみると、死亡率の点ではそれほど問題で無さそうに思えます。大流行がまだ発生していないだけなのかも知れませんが。
感染したら症状は辛いのか?については、掛かってみないと分からないようですが、ほとんどの人は無症状でもあるようです。
問題になるのは医療機関のパンクなのかと。国が一番力を注ぐべき点なのかも知れません。

現在の外出自粛令が解かれたら、大流行になってしまうのかも知れませんが、このまま経済を停めたままというのは無理があります。
免疫(抗体?)を獲得した人の割合が上がってからであれば分かりやすいのかも知れません。ただ、それがどれだけ先の話なのかも謎で。
逆に外出自粛を続けた場合は免疫の獲得数を増やす障害にもなってしまうのかなぁと。極論ですが、ほとんどの人が無症状なのであれば、むしろ感染させてしまった方が良いのかも知れず(医療機関のパンクと矛盾してしまうのがネックですが)。
感染していない人に上記の免疫を上手く分けられたら理想なのでしょうけれど、そういったシステムが出来上がるのは何ヶ月も先なのかなぁと。

経済の点では、特に母子家庭の方々は大変だろうなぁと。自分も幼少期は母子家庭で時としてその日のお米も困ったりでした。
家庭レベルだけでなく、これが長期化した場合会社の倒産も相当数出てくるそうです。連鎖倒産が始まったら洒落になりません。これまで普通に暮らしていた人も地に落ちます。
ともかく、経済と健康面を天秤に掛けるタイミングがそろそろ訪れそうです。現状ですとゴールデンウイーク明け頃なのでしょうか。

国からの補償や援助も期待できそうにありませんし、感染しても思ったほど危険ではないという前提であれば、経済再開の見切り発車もやむを得ないのかなぁと思えるこの頃です。

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