救いようのないニュース記事を朝から読んでしまいました。
昨日のニュースで事件を知ったのですが、詳細は先程呼んだ次第で。
人間交差点の題材になりそうな話でした。
20年程前から橋の下で暮らしていた男女のホームレス。男性は81歳で女性は68歳。
この2人が19歳の少年5人に暴行をくわえられ、男性は女性を先に逃がし死亡。
救急車で運ばれる男性は吐血して意識不明。女性は「頑張るのよ。頑張るのよ」と声を掛け続け。
その場面を想像すると泣けてきてしまい。
きっと、誰にも迷惑を掛けないように生きてきたんだと思います。それを何故。
5人の少年の多くは地元の大学の野球部関連だったそうです。被害者は石を投げつけられる嫌がらせに幾度も遭っていたそうです。
石を当てられるだけでも痛いですし、まして野球経験者がそれをやったら強烈かと。自分も北海道で高校生だった頃に初雪で雪合戦をしたりでしたが、野球経験者のそれは冗談抜きに痛くて。
この記事関連をTwitter等の書込みで確認してみると、少年達への非難が目立ちました。勿論当然ですし、社会的制裁は現時点で致し方ないかと思います。
ただ、自分も学生時代は痛みを知らずに酷い言動をしてしまったことがあり、未だ後悔していることも多く。
弱い者虐めは嫌いで、虐めている側をぎゃふんと言わせてやろうくらいの姿勢だったのですが、見た目で判断してしまった場面はあったりでした。これは養父の影響もあったと思います(だからといって養父のせいにはしませんが)。
【ここから先は半日後に綴りました】
過去の女子高生コンクリート詰め事件にしても、捕まって出所後の少年達は色々と再犯を繰り返しているそうで。中には俺は人を殺したことがあると粋がってもいたそうで。
これ、更生の余地が無いということですよね。
今回の事件は新型コロナによる外出自粛等でフラストレーションでも溜まったのが理由なのかなぁとも思ったりでしたが、投石は以前から続いていたそうなので特に理由は無いのかなぁとも。
自宅近くの河川敷でもホームレスが生活しています。
冬はさぞや寒いだろうなぁとか、大雨の日は無事なのかなぁとか考えてしまったり。
橋の下の方が雨をしのげそうですが、この界隈は住宅地なので人出も比較的多く、小さな掘立小屋を自分で建てて暮らしている様子です。
昔読んだ「たけしくん、ハイ!」でもホームレスに近い家族の話がありました。戦後の混乱時だったと思うのですが、母子家庭の一家が河川敷の掘立小屋で暮らしていて。
少年時代の北野武さんの実話だったそうですが、仲間達と悪ふざけしてその掘立小屋を破壊してしまった記憶です。破壊後に家族は消えてしまったそうで。
かなり酷い話で、恐らく本人も気にしているんだろうなぁと思います。もう一度読み返してみたい文章でもあって。
この作品は当時ドラマ化もされていたのですが、そのままのストーリーでは問題があったのか、家族の母親は綺麗だったので再婚して幸せになった様な結末に書き換えられていた記憶です。(どれもあやふやな記憶なのですけれど)
あと、自分は過去に西高島平のアパートで一年程暮らした経験があります。
都心まで地下鉄一本で伺えるのと家賃の安さで選んだ部屋でした。始発駅だったので座れる機会も多く。
しかし、いざ暮らしてみると個人的には居心地が悪かったです。陽当たりが悪いワケでもないのに雰囲気が雑然としており。何というか無機質で。
暮らしていたアパートもかなり安かったので、妙な住民が多く。中国語を話す女性のヒステリーが年中聴こえてきたり、時として喘ぎ声も漏れてきたり。劇団員が深夜まで大宴会で騒いだり。
その西高島平駅から自宅までのルートは首都高沿いを10分ほど歩くのですが、高速道路の植込みの中でホームレスの女性が暮らしていました。
60代くらいの女性で長髪に日焼けした肌。ただ、清潔感は保たれていたので街中で見掛けたら普通の人です。
時々、制服の警察官に注意されている場面があったりでした。まぁ、ここから出ていけ的な苦情を伝えていたのだと思います。
女性は毅然と何かを言い返していました。
どうしてそこで暮らしているのか、自分も分からず。かといってそんなプライベートなことを聴くワケにもいかず。
余程の事情がそれまでにあったんだろうなぁと。
出ていけと言われても、じゃぁ何処に行けば良いのか分からんです。そこに居るだけで迷惑になってしまうのかな。自分はそう思わないし迷惑も受けていないし。
だいたい、本来なら行政が保護してあげるべきだと思ってしまい。冬の東京ではボロアパートで暮らしていても寒いもので、それが壁も屋根も無いような暮らしではさぞや辛いだろうなぁと。
西高島平について酷い事を綴ってしまいましたが、近くには立派な大仏があったり美術館もあったり、古民家風な住宅もあったりで文化面が枯渇した土地では無かったと付け加えておきます。
話が飛びまくります。
現在暮らしている柴又も都内では地価が安い部類です。
ただ、住宅街や街中にホームレスは居ません。前途の通り河川敷に居る程度で。
比較的新しい集合住宅や新築の集合住宅も目立ちます。元々は畑しか無かった様な地域ですし、住宅街の所々には畑や駐車場が残っています。気付いたら新しい集合住宅が建てられていたり。
この春も自宅の近くに小さなマンションが建てられました。単身向けのマンションは直ぐに埋まってしまいました。
新入生や社会人一年目な方が多そうな様子で。
しかし、居住者は平日の昼間からそこに居る様子です。新型コロナの影響なのかと察します。こんなハズじゃ無かったんだろうなぁと。
駅前のコンビニでは煙草を吸うワケでも無いのに座り込んでスマホに触れる若者も多く。この春になってから昼も深夜も。
当初は不思議でしたが、どうやら無料のWi-Fiを借りている様子でした。
効率的だと思いますし、固定費削減の手段だとも思えます。ともかく個人単位で新しい生活に切迫した状況なんだろうなぁと。
リーマンショックの際、自分は安定した中小企業でお世話になっていたので助かりました。十数名の小さな会社でしたが経営陣がしっかりしていたので内部留保は一億円だったそうで。
その会社のお客さんは官公庁も多かったので、不景気対策に高額な製品をあえて購入してくれたりで、逆に儲かったりしていました。
そんな中、週末の深夜に小腹を満たしに近くのマクドナルドへ足を運ぶと、そこにはホームレスに近い方々が何人も。
都心であっても、真冬の外ではしのげない状況だったかと。行政よりも頼りになるシェルターが24時間営業のファストフード店だった様子です。
皆さん常連だったのか、小声で会話もあったり。他のお客さんに迷惑を掛けない雰囲気が伝わっていました。
実家で暮らしていた学生時代に兄から聴いていたのですが、だからといって共産主義や社会主義の国にも乞食は居ると。
民主主義であれば当然居るんだろうなとは今現在でも思います。
この新型コロナで困っているのはその寸前な人々かと思います。内部留保というか貯蓄のほとんど無い末端の市民です。
有事でない平時であれば、何とか暮らせて行ける立場だったと思います。政治家も知事も市長区長も、平時であれば誰でも務まったかと思います。
この有事で、地域によって大きな差が生じているよなぁと思うこの頃です。
この地域というのは国単位でもありますし、行政単位でもあって。
行政単位でパッシブかアクティブかの差が結果に表れていて。パッシブなのは当初叩かれがちですが、しばらく後に結果を残せていて。
とてもリスキーなアクティブを敢えて遂行するのは、かなりの勇気が必要かと。
最初からちゃんと説得できるドイツのメルケルさんはやはり凄いよなぁと。あれなら納得出来るし信頼出来るし、騙されても構わないくらいで。
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