Lee Konitz

アルトサックス奏者のLee Konitzさんが他界されたそうです。新型コロナに感染されていたそうで。
Lee Konitzさんの参加されたアルバム、自分は所有しているのかも謎です。検索したところ、Milesの初期のアルバムに参加されていたそうで。
Youtubeで演奏を確認したところ、如何にもJazz臭い演奏でした。上手いのですが、個性が自分には伝わらない感でもありました。
92歳でしたので、大往生だったとは思います。上記のMilesのアルバムの録音は70年以上前だったそうで。

ちと、ここ数日の話でも。
この二日間で、世相がまた変わった感でした。緊急事態宣言も全国規模になったりでした。
身近なところでも考えさせられる場面が。自分の暮らしているマンションで、エレベーターから降りてきた背広の住民が、目を真っ赤にして咳をゴホゴホ。これから出勤の様子でした。
自分は一階の住民なのでエレベーターを使わず済んでいますが、このエレベーターは使いたくないよなぁと。
駅の近くのスーパーで買い物をした帰り道、路上に倒れ込んだお爺さん。既に二人の女性がお爺さんを起き上がらせようとしていて、力が足りなそうだったのもあり駆け寄って自分も手を貸してあげたり。
曇り空の天気、商店街を歩く人々は皆マスクを着用し、何ともどんよりしたムード。

給付金関連のニュースも色々と考えさせられました。結局、十万円の給付で落ち着く様子です。
今回の新型コロナ、三ヵ月程度で収まるのなら良いのですが、全く出口の見えない状況で専門家の間では収束まで1~2年は掛かるとの予測も出ています。
そんな中で、この十万円というのは焼け石に水に近く。収束までの間に何度でも給付されるのなら別ですが、それをやっては日本の財源も持たないだろうなぁと。
ただ、身近な飲食店のスタッフの中には一人暮らしのアルバイトも居まして、切迫した状況の様です。幾つものアルバイト先が営業自粛らしく収入源が絶たれたそうで。
出口が見えない中で東京で耐えている様子ですが、長期化がハッキリしているのなら帰省された方が良いのかなぁとも思っています。
まだ二十代の女性なのですが、自分も適切なアドバイスが難しく。帰省した途端に世の中が普段に戻ったら申し訳ないですし、耐え続けて倒れてしまっても申し訳ないですし。

いまの世の中、貯金がほとんど無い人は三割程度居るそうです。その状況の人からすると、大切な十万円だとは思います。しかし、給付されるのは早くても五月下旬の見込みらしく。
先ずはそういった立場の人に迅速な対応が必要だと思うのですが。海外を例にするとドイツは二日で対応出来たそうで。
どうにも日本の対応は遅過ぎていけないなぁと。専門家の能力は高そうなのに、それを運営する側が旧態依然というか。
世の中が落ち着いたら、そういった環境をしっかり整えてほしいと思います。
「こういった場合はこうする」というルール作りを。

自分、過去の仕事では大きな会社から小さな会社まで経験しています。
大きな会社では仕事で必要なモノの購入がなかなか面倒でした。稟議書を通すまでが面倒な作業で、今すぐ必要なのに。
特にパソコンが必要だった場面では自腹で購入したノートPCを職場に持ち込んだことも。Windows95が登場した当初、自分は本社の技術指導部という部署に居たのですが、まともなパソコンが職場には無く。
当時、緊急案件が発生した際は部署の皆が徹夜作業となり、契約先データーの抽出等で自分のパソコンが活躍した場面がありました。
しかし、膨大なデータをExcelで処理したもので、積んでいた8MBのメモリーでは恐ろしく時間が掛かってしまい。(メモリーが足りないとハードディスクをメモリー代わりに処理するスワップという現象になり、途端に処理速度が桁違いに遅くなり)
仕方なく、翌日に自腹で増設メモリーを購入することとなり。当時のメモリーは1MBで1万円、それを8MB積んで。
そのお陰で、緊急案件は最短コースに乗せられました。しかし、周りの上司も自腹を気の毒に思っていた様で、会社でノートPCごと買い取る案も出たりでした。
ただ、やはり手続きが面倒で。代替案として、会社にまともなPCを三台購入してもらうことに。
残業続きの職場で寮住まいな独身貴族だった自分、お金には困っていませんでしたし、まぁ良い流れに出来ただけでも良かったかと。本社に異動して間もない頃の大きな実績にもなりましたし。

その後の仕事もずっと技術系で、小さな会社を転々と。実績と信頼さえ残していたら、必要なモノの購入は実に迅速でした。費用対効果を説明出来れば口頭で購入許可も取れたり。そんな流れに自分は慣れてしまい。
昨年、半年ほどお世話になった空港の某団体は財団法人だったのもあり、久し振りに書類の面倒さを味わいました。
二千円にも満たない書籍の購入さえ、持ち回りで何人もの印を頂く必要があったり。書籍の値段よりも、事務作業の方に余程費用が掛かっているよなぁと。
個人的には「お役所気取り」な組織というか。本物のお役所はさぞや面倒臭い流れなんだろうなぁと。
今回の給付金の件で、ちと思い出したりでした。

話ついでに。
その空港が、現在大変な状況らしく。国際空港は政府主体のインバウンドを目論んだ方向で規模を拡大していました。オリンピックの需要も見込んでいたかと。
それが全て裏目に出た新型コロナ。空港そのものは株式会社といえ政府がほとんどの株を抑えていた記憶です。
下請けの多くは民間で。その民間はお客さんが来ない事には売り上げも立たず。
滑走路も半分閉鎖。三つのターミナルもかなり閉鎖。目に付く範囲では小売店が大打撃でしょうし、立場の良かった航空会社も支援が必要な状況かと。
退職を余儀なくされたスタッフも多い様子ですが、残ったスタッフもウイルスとの闘いかと。
僅かに利用しているお客さんも、国際線経由ですと段ボールのベッドで数日足止めされているらしく。

ヨーロッパの絵画で疫病を題材にした作品を思い出したり。
最近読んだニュース記事が、素人の自分でも分かり易い簡素な説明でした。流石は山中教授でした。
感染者数の拡大が収まるにはどのようなケースがあり得るか。「三つしかない。一つは季節性インフルエンザのように気温などの理由でコロナウイルスが勢いをなくすこと。だが気温にかかわらず世界中でまん延していることからすれば、そうでない可能性は高い。そうなると後は二つ。ほとんどの人が感染して集団免疫という状態になるか、ワクチンや治療薬ができることだ。ワクチンや治療薬は1年ではできないのではないか。最低1年は覚悟しないといけない。ダッシュと思って全力疾走すると、まだ(ウイルスが社会に)残っているのに力尽きることになってしまう」
感染してしまって「集団免疫」という方法もあるそうです。ただ、元々免疫力の少ない人が感染したら淘汰されてしまうかと思います。
中南米にヨーロッパ人が訪れた当初、様々な財宝が略奪されたり人命が奪われたりしたそうですが、それよりも持ち込まれたウイルスの方が破壊力あったようです。
免疫を持たない人々にとって、やってきたのはウイルスにまみれたドブネズミみたいなもので、疫病で倒れた人は数知れず。

久し振りに記事を綴ると、どうにも長くなりますね。

先週のこと、試しに某物流企業に応募したところ、即面接となりました。
面接の感触も悪くなかったのですが、一週間経っても連絡が来ず。
昨日のこと、自分から電話してみたところ結果的に不採用でした。何でも、仕事量がコロナの影響で急激に減ってしまい、直近の面接分は全てお断りとなったらしく。
その企業のHomepageでは、自分の面接の二日後に別の拠点で社員の感染が発覚したそうで。
応募すべきか数週間迷っていた案件でした。一週間早く応募していたら恐らく採用だったと思います。しかし、採用されても試用期間で終わっていたんだろうなぁと。
結果的に履歴書の行を長くする前で助かったのかな。

過去に自分がお世話になった企業の幾つかは、既に倒産しています。何れも経営者に悪い癖があった感です。これは入社してみないと分からないことですが。
ただ、今回のコロナ騒動は経営のしっかりしていた会社でも危うい状況になりかねないなぁと。
自分、ここ数年は起業とか独立とかぼんやり考えてもいました。
しかし、この一年以内に起業していたら、洒落にならなかったとも思います。経営者も大変だよなぁという視点も少しはあったりです。
そもそも借金嫌いな自分、無借金経営を売りにした企業ほど、こういった場面で場数が足りずに苦労しそうで。
借りたお金をちゃんと返す繰り返しは、銀行も潤うでしょうし、長い付き合いであれば融通も効くでしょうし。

政府の給付が遅いといった意見が世の中には多いですが、早い遅いは別に、財源をどうするのか気になるこの頃でもあります。
長期化するのが目に見えているのであれば、緊急事態宣言でブレーキを掛けられた業種も停めたままとはゆかずでしょうし(飲食店も遊園地も劇場も)。
インバウンドとかオリンピック招致路線で経済を引っ張ろうとした現政権、結果的に全て裏目に出てしまい、ある面気の毒でもあります。
昨日、一律十万円の給付に舵取りを変えた首相も、世間からのバッシングに遂に屈したのかなぁとも。基本的に保守派な自分でも、最近の流れには残念さを感じていました。
東日本大震災時の別政権を批判できる立場ではもう無いよなぁと。

混沌とした記事になってしまいました。

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