最近のニュースで気になった一つがHDDの転売事件でした。
大手企業や官公庁から預かった廃棄予定のHDDを転売していた件です。
管理方法の甘さが主な問題になっています。
過去に自分が関わった仕事でも、似たような案件がありました。
特殊用途のストレージサーバーを販売していた会社なのですが、リプレースで引き取った旧サーバーに内蔵されるHDDは物理的にクラッシュしてから廃棄する契約で。
しかし、上からのお達しでそれを再販する指示があり。そんなの関わっていられないので、試用期間の終了時にサヨナラとなりました。所謂組織的犯罪に当たり。
このパターンですと、バレても指示役はトカゲの尻尾を切るだけだろうと思えてしまい。ただ、実行役だけの問題では社会的に収まらないとも思えました。兎も角、前科者だけはなりなくなく。
試用期間中の社員に指示するのも理解に苦しみましたし、逆に正式採用前に裏面が分かって良かったとも思えましたが、ドブに捨てた三ヵ月になりました。
上記は既に十年以上前の話です。その会社が最近どうなったのか検索したところ、数年前に倒産していました。倒産した原因は不明です。
開発力は高い会社だったのですが、従業員達は今頃どうしているのだか。利益は十分に出ていた会社でしたし、独自技術もあったので、そんなダーティーワークに手を染める必要など無かったと思うのですが。
上記は既に古い話なので、ここに綴っても問題無いだろうと。まだ存続している会社だったら、やはり載せられない話題でした。(話題としては面白いのですが、同様の理由で綴れない案件も自分は幾つかありました)
それ以外に気になった点も一つ。
HDDは長期的消耗品で、五年を目安に自分は交換するようにしています。特にソコソコ稼働率の高いPCですと、HDDの突然のクラッシュは命取りで。
仕事上でも、同じ考え方でした。実際に五年以上使用しているPCで故障原因の過半数はHDDのクラッシュでしたし。
数十年前のPCと比べて、現代のPCは十年くらい使用可能だと自分は思っています。しかし、HDDを除いてという条件付きです。
DELL製のPCを仕事上で扱う機会が自分は多かったです。その中でSeagate製のHDDを積んだモデルは故障率が異常に高かった記憶です。修理の際に用意するHDDはWestern Digital製を好んで採用していました。
現代ではHDDが大容量であってもそれほど高価ではありません。なのに、敢えて中古をオークションで入手する人が居るというのがけっこう不思議です。
それを購入する人は、PCにそれなりに精通しているでしょうから、尚の事不思議です。
元々どんな用途で使っていたのか分からないシロモノですし、ともかく消耗品なのですから。
自宅のPCはHDDの替わりにSSDを使用しています。圧倒的に高速だからです。重要なデータ類は年に数回HDD内蔵のNASに保管しています。
そのNASは年間に十時間程度しか使用していないので、恐らく十年くらいは持ってくれるかなぁと期待しているのですが、ちょっと考えが甘いかもなぁとも思ったり。
万一、台風で近くの江戸川が氾濫しそうな場面があったら、このNASだけは一緒に避難予定でもあります。二十年分の撮影データが全部消えてしまうのは耐え難く。
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