高校生時代に入手した「1958 Miles」というアルバムが自分は大好きでした。印象的なクリーンな曲が続くアルバムです。
しかし、ラストの一曲「Little Melonae:リトルメロネー」が全く異質の存在でした。曲調的にはセロニアス・モンク風というか、かなりヘンテコな曲で自分はモンクの作品だと勝手に誤解していたくらいで。実際、発売当初は別レーベルの録音に含まれていた様子です。
しかし、この一曲もインパクトあって一度聴いたら忘れられないです。うろ覚えで自分が演奏しても、たぶん何処かの音を聴きやすいように取り違えてしまうでしょうし、譜面は必須だろうなぁと。
数年前に何となく思い出して「Little Melonae」を検索したところ、多くの日本人の耳に残っていた様子で、この曲にまつわる記事も多く。
昨夜久し振りに検索したところ、作曲者はレフトアローンでも有名なJackie McLeanさんだったらしく、Melonaeはその娘さんだったとか。
娘さんの名前を使うなら、もっと美しい曲に採用すべきなのになぁとも勝手に思ったりです。どんな娘さんなのか存じませんが「チコちゃんに叱られる!」に登場するチコちゃんみたいな雰囲気に似合いそうな曲というか。
「1958 Miles」のレビューの中には「これだけ美しい曲が並んでいるのに、ラストにこんなヘンテコな一曲を入れられたので減点1」みたいなのもありました。その気持ちは自分もよく分かるのですが、ちょっと可笑しかったです。
そんな「醜いアヒルの子」のような「Little Melonae」自分はけっこう好きだったりです。
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