プリウス

以前の仕事でプリウスのハンドルをたまに握っていました。
初めてプリウスを運転した際は、始動のしかたも分からず、駐車場から車を出すまでにやたらと時間が掛かりました。
HV車の停車時は基本的にエンジンが止まっているようで、車種によっては発進からしばらくはモーター駆動だけだったりで、始動=エンジンが回っているという古い考え方では違和感が。
HV車というと燃費が売りで、その他の性能は色々と犠牲にしているイメージがあったのですが、実際に運転してみると目から鱗でした。
まず、発進時の加速が力強く、その後の加速もアクセルを踏み込んだ以上の加速力。
以前に合衆国で大排気量の車を借りた際、低回転から溢れるトルク感に感動したものでした。それに近い感覚です。
ターボとかで馬力を稼ぐ小排気量なエンジンは、エンジンの回転数がある程度上がらないとその効果も発揮されず、低回転から力がモリモリ湧いてくるプリウスは大排気量車に近い感覚で。
HVを売りにする車は皆そんな感じなのかな?と思ったりでしたが、その後にハンドルを握ったHV車のアクアは特に目立った力強さなど無かった感です。排気量相応の加速感というか。

昨今の高齢者ドライバーの事故でプリウスが矢面に立たされる機会が多い様子です。先入観でしかないのですが、一度貼られたレッテルは簡単に剥がれず。
交差点等で大きな事故が発生したら、また高齢者か?と先走った考えになるように、またプリウスか?で。
プリウス自体、運転が楽でドライバーは運転による疲れも少なく、良く出来た車だと自分は思っています。
しかし、踏み込む必要のほとんど無いアクセルとブレーキを踏み間違えたら、恐ろしい加速を生むだろうなぁと。
Twitterにもちと呟いたのですが、加速の鈍いシルバー・モードみたいなのが必要なのかも知れません。パワーを抑える方向のチューニングなら、メーカーも対応しやすいでしょうし。

自家用車を持たない生活が自分は十年以上続いています。一人暮らしで公共交通にも恵まれた都内で駐車場も持っていなければ、無くてもほとんど不自由しなく。
あったら便利だなぁとたまに思うこともありますが、滅多に無いレジャーか買い物の時くらいです。
過去に都内で車も単車も所有していた頃は、そのどちらも月に一度か二度運転する程度でした。全く乗らなくても税金や保険は掛かるものですし、無駄の見本というか。
次に車を所有する場面があったとしたら、それは宝くじに当たった時か、郊外に引越した時くらいしか思い浮かびません。
現実的には郊外に引越した時になるのですが、じゃぁその時どんな車を買うんだろう?と空想したりです。
多分、HV車は買わないと思います。小さなバッテリーでエンジンの力を少しだけ補助するモーターを備えた「なんちゃってHV」みたいなのは候補になるかも知れませんが。
というのも、本格的なHV車は大容量のバッテリーを積んだり云々で、エンジンだけが動力の車よりどうしても割高になってしまうし、その差額をランニングコストで吸収出来そうも無いからです。
差額が十万円未満くらいの「なんちゃってHV」ならまだ許せるかなぁと。
だいたい、バッテリーも使用できる期限があり、大容量のバッテリーの交換は相当な額になるようで。(昔に比べたら安くなったそうですが)

でも、十年後はHV車はおろか電気自動車がもう一般的になっているのかも知れず。そうなると選択肢もずいぶん変わってきそうです。

コメント

  1. ルノワール佐藤とロマンハリケーンズ より:

    次に買うならマニュアル車がイイよ。
    つーか高齢者でどうしてもクルマを運転したい奴は、AT限定ならぬMT限定にしたら良いと思う。
    MT車は、左足をクラッチを繋ぐために使わなければならないため、AT車よりも運転への集中力を保っていなくてはならない。
    万が一パニクってアクセルを踏み込んでも、ギア比の関係でエンストを起こす。
    つまりクルマの運転というものを、ラクをさせない、忙しないものに戻したほうが高齢者の事故率は下がるのでは、というのが持論です。

  2. SUKIYAKI より:

    佐藤さん
    自分は元々マニュアル派で、過去の自家用車も選択肢があるならマニュアルを選んでいました。都心の酷い渋滞に遭遇すると、左足を使ってばかりで面倒に思うこともありましたが。
    オートマだと自動変速が効いてしまうので、アクセルを踏み込んだだけ何処までも加速してしまうよなぁとか、動力を切りたければクラッチ踏めといった技が使えず。
    特にプリウスは慣れてしまうと運転が楽過ぎて、長距離には打って付け。高速も凄く安定していて睡魔を呼びやすかったり。
    中途半端に自動運転に近付いている車は、要注意かも知れませんネ。かといって、手動の燃料ポンプみたいなクラシックカーも面倒そうですが。