一部のお年寄りは「うちの嫁は朝から何も食べさせてくれない」と不満を年中漏らしているらしく。食べさせてくれないのが長期間であれば、とっくに餓死しているハズなのに。
恐らく加齢に伴う痴ほう症なのかなぁとは思います。
何十年か前に「ライスカレー」というドラマがありました。倉本聰さんの脚本らしく、なかなか考えさせられる場面が多かった記憶です。
その作品の中で、食事を採った記憶が無いお婆さんが登場しまして、大量に作ったライスカレーを死に物狂いで食べ続けて倒れてしまう場面がありました。記憶が飛ぶとこんなことも有り得るんだなぁと。
食べた記憶が残っていないまではあっても、そこでどう行動するかは人に寄るんだなぁと。3パターンはありそうです。
1)食事を作る能力が残っているから、自分で作って対応する。
2)自分の記憶力を疑う。
3)他人のせいにする。
この3つ目の行動を若くして普段から選びがちな人は、歳を取ると危ないのかも知れないと思っていたりです。
「不都合を他人のせい」にしてしまうパターンです。
「自分の考え方や行動が正しい」という大前提が働いているのか、自分を疑うことを知らないのか、いつも堂々としていて。
中には自分の非に気付いていてもそれを認めたくない、認められないタイプも居るのかと思いますが。ここで問題にしているのは「全く気付いていないタイプ」です。
こんな経験もあったなぁと思い出したり。
自分にしても、十年以上続けているこのblogで、既に綴っている話題を忘れてしまい、同じような文章を多分幾つか綴っているとは思います。話題のお手付きというか。
ここから先はタブーな話題になってしまいます。最初に言っておきますが、絶対にそうだと勿論決めつけはしません。
Twitterでしばらく前から気になっていたタイプの方々が居ました。以前に何かのキーワード検索で引っ掛かったタイプの方々です。
「集団ストーカー」の被害に遭っているとか「テクノロジー犯罪」の被害に遭っていると訴える方々です。
ここでの被害とは、物が無くなったとか記憶が無くなったとか、陰口を叩かれているとか、頭痛がするとか。まぁ誰でも起こり得ることだとは思います。
しかし、悪い集団に狙われているという原因にこの方々は行きつく様子です。(大抵やり玉にあげられるのは某宗教団体とか某政治団体の様子)
この方々は特に高齢者というワケでなく、まだ若い方も沢山含まれていまして、Twitter上でもアカウントは同種の方々とフォローし合っていたりで。一種の被害者友の会状況。
じゃぁ、何故狙われているのか?が気になるのですが、「自分の資産が狙われている」とか「社会の陰謀に気付いたから狙われている」とか。そんなに資産家にも診えないですし、特別な能力がある方にもとても診えず。
ただ、ご本人は本気で困っていることに間違い無さそうで、役所や警察や消防に被害を訴える方も。しかし、まともに取り合ってもらえず、更にそのことに対しての不満のTweet。
Tweetの本文をちゃんと読むと、文章が支離滅裂であったり、整合性の取れない出来事であったり。
現実的に、こういった被害が一切あり得ないとは思っていません。相当な資産家が遺産目当てで狙われてしまったり、国家機関や巨大企業の中枢で働くエリートが何らかのライバルから狙われるみたいなことは歴史上ありますし。
ただ、ターゲットはあくまでも特別な資産や特別な立場の人くらいだと思うんです。ほとんどの一般市民には関係の無い事で、手間暇掛けて狙われる理由がありません。
某カルト宗教を訴えた弁護士一家が拉致された事件も過去にありましたが、それにしてもハッキリとした敵対関係や利害関係が生じてしまったからであって、ワケも無く狙われる何てことは無さそうで。(平成に入ってからの一連のこの事件は当時衝撃的でしたけれど)
他には、反社会勢力と見なされると公安関係から監視されることもあるようですが、やはり一般人には関係の無い世界で。
あとは、アインシュタイン並みの特別な能力がある人くらいでしょうか。まぁ自分を含めてほとんどの凡人には関係の無い世界で。
で、何故に唐突にこんな文章を綴ってしまったかというと、本日見掛けたニュース記事で思い出したからでした。
「米外交官狙った正体不明の「音響攻撃」、原因はマイクロ波か」というCNN日本語版の記事でした。
電気や物理を教わってきた立場からすると、技術的には可能と思います。
腹の探り合いな大きな国家間で、外交官の立場の人は狙われてしまう立場になり得るとも思います。
Twitterで集団ストーカー被害を訴えている方々は「それみたことか!」と思われるのかなぁとも。
物理的な突っ込みもしておきたく。
メジャーなニュースソースでも、記事を綴った記者や翻訳者が必ずしも専門知識を持っておらず、技術者から「あれ?」と思われる場面が多く。
空中を通過出来るエネルギーは音波か電磁波(電波)か光くらいかな?と思っています。他にも放射線系とかありそうですが。
光と電磁波と放射線は近い関係にあったりしますが、音波とは別物で。
記事のタイトルにも含まれる「音響攻撃」は正しく音波で、マイクロ波は一般的に電磁波で。
音波による攻撃というと、爆音でRockを聴き続けて難聴になるイメージです。マイクロ波による攻撃というと、電子レンジを武器にしたようなもので、濡れた子猫を電子レンジでチンしたら死んでしまった系の都市伝説というか。
音波による攻撃で脳が物理的に損傷するというのは考え難く。聴力が壊されるのなら分かるのですが。
マイクロ波による攻撃は理にかなっていそうです。文字通り波長が短いので発射するアンテナも小型に出来ますし、指向性も鋭いのでピンポイントで狙えるだろうなぁと。(テレビのアナログ放送時代のVHFアンテナとUHFアンテナでは、エレメントの長さが全く異なるように)
記事は原因が音波なのか電磁波なのかの違いが不明確でした。まぁ普通の人にはどうでも良い部分ではあります。
ただ、マイクロ波で脳にダメージがあったのなら、照射された体の表面にもダメージがあって良さそうな気もします。
Wikiでもその辺の兵器がアカデミックに解説されていました。
ただ、音波による攻撃も不可能とは言い切れません。条件が適えば可能な様子です。
胆石を取り出す手術の一つに「胆石破砕」という手法があるそうです。肌にメスを入れずに、外部から音波で胆石を粉々にしてしまう原理です。
この方法にしても、ターゲットが周りより硬くて振動で崩せやすい特性を活かした技術なのかと思います。
恐らく、照射元が身体に密着していないとエネルギーの伝導効率は低いと思いますし、兵器としては成り立たないかなぁと。
でも、アインシュタインなレベルの科学者の登場で、それまでの物理の概念が引っ繰り返った歴史はありますし、否定しきるのも問題はあると思います。
理屈は良く分からないけれど、こういった現象があるみたいなのも歴史上多く、メカニズムの解明まで至っていないのもまだ色々あるかと。
アインシュタインがあの時代に登場していなければ、核の抑止力も働かず、既に第五次世界大戦くらいまで進んでいたのかもと空想したり。
被害妄想は危険ですけれど、技術的な空想は面白くもあり。
話が逸れ過ぎたというか話が戻りますが、心身ともに健康な方でも歳を重ねると多かれ少なかれボケてしまいますし「不都合の原因が自分にあるかもしれない」と心の片隅に置いておけるのは普段から大切だと思います。
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