バド・パウエルとフェルメール


[ ドンムアン空港にて ]
某巨大コミュニティのフォトアルバム機能を試していました。自宅のサーバーでも、コメント機能付きのフォトアルバムを導入したかったもので。
軽く試すつもりが途中で切り上げられず、ズルズルと引っ張ってしまいました。キリが悪いのは苦手みたいです。
途中で気になる一枚がありました。
ドンムアン空港で綺麗だなぁと思えた女性でした。プーケット便の出発前でした。撮影そのものは逆光にフラッシュ無しだったので、駄作だと思います。
幸い、RAW形式で保存した画像だったので、後からPC上で露出補正が(少しだけ)可能でした。
数年前にオランダへ出張に向かう際、新聞社の文化部で働く古い飲み仲間から言われました。「飯塚さんのことだから美術館に行くのでしょうし、フェルメールの作品は要チェックです」みたいなことを。
申し訳ないことに、自分はフェルメールとやらを存じませんでした。Webで検索してみたところ、フェルメールの代表作は過去に何処かで観ていました。(義務教育の教科書範囲)
作者と作品が一致しないこと、自分は昔から多いです。
絵画以外でも。
オランダではフェルメールな雰囲気の女性が僅かに生息していました。
古い作品に描かれた女性は、日本での和服の着こなしに近い希少種だったのかも知れません。
帰国直前のアムステルダム、現代美術館だけは寄れました。
そこでは心の裏側を描いたような作品が多く、案内して頂いたクラインフェルト婦人にも申し訳なくて、自分はモンドリアン系の明るい色調に立ち止まってばかりでした。
そこにフェルメールの作品が展示されていたかどうかは、もう覚えていません。


バンコクの空港で見かけた女性を自分はどうして綺麗と思えたのか、写真を整理していた本日気付きました。
フェルメールの作品だったんです。人によっては「ぜんぜん似てない」と思われるかもしれません。でも、自分はそう感じたから仕方ありません。
プーケットの空港からパトンビーチへ向かうマイクロバスでも、その女性(二人組み)は一緒でした。
主要ホテルまで送って頂けるマイクロバス内で、二人組みは何かもめている様子でした。ホテルの予約を入れていなかった様子です。
幾つものホテルを周った後、自分の予約先が最後の目的地になり、残された乗客は自分を含めて三人だけになりました。
片言英語で、自分の予約先について話しかけられました。「Webで予約すれば十分に安かったし、ビーチに面していて、津波でリニューアルしたばかりです」
雨季のプーケットは晴れていても波が高く、ビーチは遊泳禁止でした。試しに泳いでみても、身の危険を感じる程。(現地の人は決して泳ぎません)
日中は砂浜で肌を焼くか、ホテルのプールで泳ぐしかなく、二人組みと再会する場面は多かったです。
会う度に挨拶して頂いたついで、少しだけ話してみました。二人組みは自分が日本人だと最初から気付いていたようです。ナマった英語で。
二人組みはオランダから訪れたとのことでした。
「自分も昔、オランダ南部の○○○に居たんだよ」と言っても、発音が悪く、伝わらなかったようです。(オランダ読みと英語読みでも大きく異なります)
後から、ノートパソコンを持ち出し、どうにか通じました。
とにかく、そのときフェルメールの作品と合致していなくて、それを伝え忘れた自分は馬鹿だったと思います。これは言葉の問題で無く。
「髪に巻いてるそれ、フェルメールみたいで綺麗ですよ」って。
日本語ではこっ恥ずかしくて言えないセリフも、英語では何故か問題なかったりします。
安ワインで、久し振りにブルーノートのバド・パウエルを聴きながら綴っていました。
LPの頃からそうだったのか存じませんが、同じ曲が幾つも録音されています。テイク云々と。
ジャズのアルバムではそんな場面が多いのです。聴かされる側からすると「またこの曲かよ」って先送りすることが多く。
だらだら綴ってしまいすみません。
旅は時々必要ということで。
ガァ

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