友情

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照れくさい言葉ですが、本日はラーメン屋さんのカウンターにて、友情をみました。
友情というと、武者小路さんの作品を思い出しがちですが、どうにもエゴと背中合わせな部分がありますよネ。その多くは恋愛がらみでしょうか。
似たような路線ですと、自分は漱石の「こころ」が大好きです。あれで恋愛晩生な男になってしまった気もしますし。
本日の友情は、大盛なラーメンが主人公です。


ラーメン二郎神田神保町店さんの食べ納めは12/28で、それから十日以上置いた本日が食べ始めでした。
実際、神田神保町店さんは12/29~01/09まで冬休みでしたし、運良くも食べ納めの日の自分は、打ち止め一人手前であり付けておりました。
本日は、開店30分前から並んだのに、自分は先頭から15番目辺りでした。(写真は昨年撮影したものです)
自分の手前には、純朴そうな高校生四人組が並んでいました。
「俺の方が先だよ」とか順番をじゃれあったり、青春満喫な会話が漏れていまして。
その内の二人が券売機で大(大盛)を購入していました。会話を聞く限り、二郎初心者のようです。(二郎のラーメンは半端な量ではありませんゼ)
既にカウンターに座っていた方に提供されるラーメンの量をみた四人は、徐々に会話が覚めていった様です。「なんだよ、あの量!」
食券を購入する前に、アドバイスしてあげようとも思いましたけど、一歩間違うと変なオッサンの余計なお世話ですし、その後の流れを見守ることにしました。
「小固め野菜ニンニク」を平らげている自分の横で、高校生四人組の明暗は分かれていました。
小を頼んだ二人は、どうにか食べきれそうでしたけれど、大を頼んだ二人はまだ半分も食べきっていません。
もちょっとで完食できそうな小の二人は、気をつかっているようで、最後の一口を入れようとしません。
これは、女の子と食事に出かけたときのペースに似ています。
お店を切り盛りするお二人とは、食べ納めの際に挨拶しておいたので、自分の顔もちゃんと覚えて頂いたようです。完食後に「今年も宜しく御願いします!」と挨拶しておきました。隣の四人を微笑ましく見つめながら。
店を出た自分は、Vespaの横にて毎度の煙草をイップク。
店の行列は更に延びていました。その辺を気にしてか、汗だくの高校生一人が飛び出してきました。
飛び出した高校生は自動販売機でジュースを購入し、相変わらず汗だく。
そして、心配そうに店内を見つめていました。
友情だよなぁ。
ガァ

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