現実と非現実と

岸田首相が演説前の会場で狙われてしまった事件。
「またかよ」と思いつつ、とりあえず無事で何よりでした。

スマホが普及した時代なので、事件の映像は幾つも残っていて。
また、インターネットが普及したお陰で、あのような爆発物や武器の作り方は誰でも知れる時代でして。
あらためて、凄い時代なんだなぁと。

その前夜にも、現実的では無い映像をTwitterで観てしまい。
二人の女子高生が何処かの屋上から飛び降りてしまう動画でした。
最初は何かの演出かと思っていたのですが、ホンモノだったそうで。

撮影を意識していたのか、背中など向けず、本来は真っ暗な環境のハズなのにスマホのライトで照度は十分で。
映像は飛び降りる瞬間までしか映っておらず、結果は数秒後の衝撃音だけでした。
飛び降りるまでには戸惑う姿も。不謹慎ながら美しささえ感じてしまい。
マンションの10階屋上からの飛び降りでは、残念な亡骸になってしまうのに、その直前まで髪型を直していたり。

大学一年の冬、飛び降りの事故現場に遭遇してしまったことがありました。
雨の夜、キャンパス横の歩道に二人の男性が倒れていました。
片方の男性はグーグーとイビキを立てていたので、呑み過ぎかな?と思い、気にせず素通りしてしまい。
その一時間ほど後、教室でクラスメイトが教えてくれました。「さっき飛び降り自殺があったんだって」と。
まさかあれがそうだったとは。

キャンパスの三階から飛び降りた学生が、たまたま歩道を歩いていた男性に直撃してしまったそうです。飛び降りた学生は助かったものの、傘をさし歩いていた男性は亡くなってしまったらしく。
あのイビキは脳にダメージを受けた影響らしく。

漱石の三四郎でも序盤に似たような場面がありました。
上京直後の青年は、身内の下宿先で夜に不思議な声を聴いてしまい。「ああああ、もう少しの間だ」と。
鉄道の線路に面する下宿、直後に列車が通り過ぎ。
若い女性の飛び込み自殺でした。

自分の記憶では、様子を観に行った先で亡骸まで目撃しまった青年の場面が抜けていました。改めてその場面を青空文庫で読み返すと、リアルでして。
田舎から上京したばかりの青年に、衝撃的な出来事だったかと。
その場面に至るまでにも、女性に対する衝撃は幾度かあり。九州から東京へ向かう旅路でたまたま一夜を過ごした女性にしても。
別れ際に「あなたはよっぽど度胸のないかたですね」と。

あの飛び降りの動画にしても、女性の方が度胸あるのかなぁと思えてしまった次第です。
三四郎を読んだのは高校生時代で。当時は意味の分からなった場面も少なく無く。
更に忘れてしまった場面も多い感で。
もう一度、最初から読み返すべきかとも。

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