コンビニのBGM

コンビニで流れるBGMに時々耳がダンボになり。
こんなマイナーな曲、店員さんもお客さんも知っている人は居るのかなぁ?と。
例えば、EW&Fの隠れた名曲とか、Wingsの忘れ去られた名曲とかがセブンイレブンで流れがちで。
対して、イオン系の小さなスーパー「まいばすけっと」では基本的に4Beatが流れているのですが、60年代前後の葬り去られた曲がBGMになりがちで。

個人的に面白いのは「まいばすけっと」で流れる4Beatは有名な演奏にかなり忠実で。
恐らくDTMの打込み系だと思うのですが、ツボをしっかり押さえている音で。
外食店でもそうなのですが、4Beatが流れているだけでちょっと高級な雰囲気になったりという現象はあるそうです。
その雰囲気は美味しさにも繋がるそうで。

セブンイレブンで流れるBGMもDTMの打込みだと思うのですすが、詰めが甘い感です。
そこのコードの取り方は違うだろうとか、一番大事なトリックに引っ掛かっているなぁとか。
全く味わい深くなく。

しかし、これをそれなりに心地良いエレベーターミュージックと考えたら、これも有りなんだろうなぁと。
ともかく、音に囚われる一瞬も無いのでしょうし。

90年代の初頭にセキュリティ企業の現場で緊急対処員をしていた自分、深夜のカーラジオでBGMに選局していたのはFENでした。
リアルな合衆国のヒット曲も聴けましたし、忘れ去られた古い曲も流れていて。
特にスティーリー・ダンとかマイルスの曲が流れ出すと、心ウキウキで。
本来、そんなムードの曲では無いものの「いまこれを聴いているリスナーで、この曲を知っている変態はどれだけいるんだ?」と。
あまりにもマイナーな音の中で、レアな共感でした。同行していたOJTの先輩は「これの何が楽しいんだ?」と。
自分としては、ブルーワーカーしか起きていない時間帯にこの曲を選んでくれた感謝というか、アメグラでDJの放送ブースに尋ねたくなるほど繋がっていた何かがあって。

某国営放送で昔観た大昔のドキュメント映像にハッとしたりでした。
昭和の初期だったかの白黒映像だったのですが、小さな子供達が音楽に合わせてお遊戯をしていて。
服装はちょっとバレイの入った白い全身タイツ。しかし、その映像を知った欧米人には全く間違った解釈だったそうです。
滑稽というか。パーッと開く腕はどうにも盆踊りの延長線上で。

日本の舞踊とも西洋の舞踊とも繋がらない、ヘンテコな何か。
当時の日本は古典的な日本を否定していたのか、取って付けた様な西洋風を国民に広めていた様子でもあり。
日本の舞踊も西洋の舞踊もハッと思える瞬間があるのですが、これは間違った悪いとこ取りでしかないなぁと。
「巨人の星」でグレた星飛雄馬が流行のディスコで踊ったところ、まるで盆踊りだった場面に近くもあり。

たぶん、みんな寝ているだろうとか、誰も知らないだろうとかいった場面でのマイナーな出逢いは素敵だと思います。
俺は知ってるぜって。

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