自宅近くの小さな酒屋さん、自分は雨の日だけ利用しています。
最寄りのスーパーやコンビニより近く、雨に当たるより少し割高な方が許せてしまい。
「こんにちは。雨男です」と挨拶してお店に入る毎度です。
店主は80代らしきお婆ちゃん。世間話になることも多く。
キャサリン台風でこの一帯が洪水に見舞われた際は、まだ小学生だったそうです。
もしかしたら、自分の母と同い年くらいなのかも知れません。
いつもお店に立っているお婆ちゃん、現役だからかちっとも呆けておらず。
今日も雨だったもので、小雨なタイミングで一番安い発泡酒を入手に。
「今朝読んだニュース記事で、日本の高級ウイスキーが中国でとんでもない値段になっているそうなんです」と伝えたところ、お婆ちゃんは存じていました。
お店も問屋さんも「響」や「山崎」の在庫が無く、未だに中国人らしき人がお店に訪ねてくる場面が多いそうで。
また、店内を勝手に撮影されてしまったり。
住宅街の小さな酒屋さん、穴場とでも思われてしまったのかな。
昔だったら、こういったお店には贈答用の高級ウイスキーが棚の一番高いポジションに並んでいた記憶です。他にも贈答用のクッキーの箱とかが並んでいたり。
お婆ちゃん曰く「(高級ウイスキーが)うちに残っていたら今頃大金持ちよ」と。
モノによっては一本一億円の世界だそうで、数本持っていたら一生楽が出来そうです。
しかし、水割り一杯数百万円って、やはり普通じゃ無いよなぁと。
自分が初めて飲んだウイスキーは中学時代に安いトリスを。これが恐ろしく不味く。そもそもお酒の味なんて解っておらず。
大学に入ったばかりの頃はちょっと奮発してダルマ(オールド)を入手してみたものの、これも何故か美味しくなく。
ジャズに合うとのことで勧められたバーボンはどれも美味しかったです。特にメーカーズマーク。
国産の安くて美味しいウイスキーはニッカのクリアブレンド辺り。サントリーとは何故か相性悪い自分です。
ただ、ニッカのウイスキーは元父が好きだったのを覚えていて。
元父は小樽商科大学を卒業していたので、地元の味だったのかも知れません。
しかし、アル中で早死にしていたので、同じウイスキーを美味しいと思えてしまうのは怖くもあり。
当時の家に転がっていた日本酒「剣菱」も、大人になってから頂いたらかなり好みの味でした。
味覚の遺伝というのもどうやらありそうに思えます。
怖い怖い。
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