スパルタカス

高校時代から気になっていた映画「スパルタカス」がBSで放映されていました。
やっと観れました。

Evansが半身不随のフルート奏者と協演した「スパルタカス愛のテーマ」が好きな一曲でして。
アルバムの他の曲は尺八みたいな音色なのですが、この曲は深く響いていて。
秋に似合う感です。

映画は三時間越えの大作でした。
ノーカットですと国営放送くらいでしか放映出来ない長さでしょうね。
あらすじは以前から存じていました。古い作品なので、アクションシーンとかは迫力に欠けたりでしたが、伝えたいのはそんな部分じゃないのも解っていて。
奴隷の立場であっても人間らしさを失っていない仲間達を描きたかったのでしょう。
しかし、結末がちょっと掴み難かったです。もう少し白黒付けてほしかったなぁと。
戦争に勝っても、どちらも勝者になり得ないということなのかな。最後の戦では両陣営とも多くの犠牲者でしたし。
スパルタカスは戦に負けたものの、純粋な思いだけでここまで勝ち進んできた価値は十分にあったと思います。
Wikiのあらすじを引用すると「クラッサスはスパルタカスを差し出せば他の奴隷の命は助けると約束したが、奴隷たちは異口同音に自分こそがスパルタカスであると名乗り出る」この場面は素敵でした。
学生時代に自分も似たような経験をしていました。つまらない出来事でしたが。

肝心の曲についてです。
互いに奴隷の身分であり、言葉も交わせなかった男と女が互いの存在を意識していて。
愛のテーマはそんな場面で幾度も流れていました。

あと、ずる賢いとも思えた太っちょの二人。最後は案外いい奴でした。
スパルタカスの妻と赤ん坊を、リスク承知で遠くに逃がしてあげて。
グレーゾーンな二人でしたが、情もちゃんとあったんだなと。

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