悲しい歌

夜のニュースで、ちょっと不思議な光景が。
教師不足を伝えるニュースの冒頭に、伴奏無しで「手のひらを太陽に」を歌う小学生達が映ったのですが、メロディーラインは近いもののマイナースケールになっていて。
本来は明るい歌ながら、悲しい歌になっていました。
テレビの収録であれば、ちゃんとした伴奏が出来る教師くらい用意しても良いと思うのですが。
それさえ出来ないほど、教師が不足していると伝えたかったのかな。

考えてみたら、自分が小学生の頃もピアノを弾ける先生が少なくて、音楽の授業でお婆ちゃんの様な教頭先生が代理で授業を進めたりしていました。
しかし、この先生の伴奏が全く出鱈目で、自分が弾いた方が遥かにマシなレベルで。
人格的にも教師として問題のある教頭先生だったのですが、あの方の授業は生徒を疑ってばかりで何だか悲しいものがありました。

話が全く変ります。
女優の島田陽子さんが他界されたそうで。
見た目については大好きな女優さんでした。気品や高尚さを感じさせる美女で。
70年代の学園ドラマ系では女教師役であだ名がトラピストだった記憶です。(検索したところ、その通りでした)

その島田陽子さんの葬儀は僅かな肉親だった妹さんに拒否されてしまったそうです。
妹さんとは縁が切れて数十年やり取りしていなかったそうです。何が原因でそうなったのか謎なのですが、親子兄弟で絶縁というのは珍しいことでは無いのかな。
昨夜観た映画「それから」も終盤に家族との絶縁場面がありましたし。

母の葬儀でちょっと心配だったのは、そこで大喧嘩が始まらないことでした。
肉親の葬儀というのは普段穏やかな人でもメンタル面が落ち着かなかったりで。立派な親であっても、キョウダイの前では姉や妹であったり。
過去のシガラミが何かの話題をキッカケに爆発してしまう事が葬儀の場であったりで。
幸い、そんなことが無く、温かいムードに包まれたまま終わった葬儀で、ホッとした部分もありました。
中には親の世代での誤解な話題もあったのですが、そうではなかったとの温かい助言で事なきを得ました。

まとまった資産のある人は相続問題で大喧嘩になることも珍しくないそうですが、母にはそういったモノが一つも無く。その点は安心したりでした。
もしそういった類が残るのだったら、兄達は縁を切らなかったのかも知れませんが。ともかく、母の離婚以降、兄達と母の関係は急激に悪化してしまいました。

少し話を戻します。
島田陽子さん関連の記事で気になった話題がありました。
内田裕也さんとの不倫やアダルトビデオへの出演です。あれは当時自分も驚きました。
全く不釣り合いな二人でしたし、アダルトビデオの出演はよほど困窮していたのかなぁと。(ちなみにそのビデオは自分も観ています)
その記事では、ハワイへ旅行に行った二人が、後をつけてきた樹木希林さんから嫌味を言われたとも。
晩年の樹木希林さんは全てを悟った人物として描かれがちでしたが、そんなこともしていたんだなぁと。
見た目では明らかに優れた島田陽子さんに、希林さんはどんな思いだったのか。

自分の母も度重なる養父の不倫に対して乗り込む様な場面があったそうです。
相手の女性はさぞや驚いただろうなぁと。
自分としては、そんな真似してほしくなかったです。黙って悲しんでいたら可愛げがまだあったのに。少しは自分も同情したのかも知れません。
樹木希林さんでさえそうしたのであれば、仕方ないものなのかな。

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