自分はどうにも性善説派の様で、ちょっと嫌なことがあっても「気のせいかと」思うようにしています。
しかし、同じ相手からそれが繰り返されると、自分からは無言で距離を開けてしまいます。
それでも相手から近寄り、不快なことを繰り返すと流石に黙って居られなくなったり。
こういった経験は多かれ少なかれ誰でもあるのかなぁと思っているのですが、転職の多かった自分は他人より大目なのかも知れません。
新しい転職先ではどんな相手であっても敬語で接しています。それが無難ですし、当初は特に新しい環境に馴染むべきで、周りに教わることは多く、それは年上年下関係無く。
しかし、中にはそんな対応で舐めて掛かってくる方も僅かにいました。
その間に仕事で実力を示せたら態度が変ったりもありましたが、何とか立場を守りたい一部の方は年下であっても敢えて失礼な対応を繰り返してきたり。
プライベートでも新しい環境に移ると似たような出来事は過去にあったりでした。
転校の後であったり、引越しの後であったり、町会の手伝いであったり。
まぁ、プライベートであれば「相手にしない」という選択肢が残されているだけ幸いです。
十五年ほど前に綴った記事の件に関しても、時々思い返したりです。
保守系の記事でよく見掛けた「日本人は外交を知らない」件です。
他国の無理難題を幾度も受けた後、堪忍袋の緒が切れるパターンです。
チャーチルが本当に残した言葉なのかは未だ謎ですが、あり得る話ですし、日本の国民性を物語っているよなぁと。
漫画に例えると「がんばれ元気」で主人公の少年がブチ切れた場面がこれに近く。
自分も不快であれば「途中でハッキリ言えば良かったのに」と思い返す出来事が幾つかありました。ちょっとしたサインは出していたものの、全く伝わらなかったらしく。
ただ、仕掛けてくる相手は自分に対してだけそうなのでは無く、自分より弱そうな相手を標的にしがちで。
しかし、観ている人はそれを観ていますし、幾らそんなことを繰り返しても逆に人柄や人格を疑われるばかりかと。なので尚更強く出ようとしがちな様子で。
「実は皆、奴が苦手だった」とかって何かの拍子で話題になったことも。
「なんだ、皆そうだったんだ」と。
ともかく、不快であることを我慢し過ぎるのが自分の駄目な点だとも思っています。
早めにちゃんと伝えていたのなら、こうならずに済んだのかもで。伝えたところで態度を改めるのかは謎ですが。
一々警戒しての付き合いなんて面倒臭いだけですし、やはり無防備で楽しめ合える仲で居たいものです。
そんな友人に恵まれていただけで、自分はけっこう幸せ者なのですが。
去年の大晦日に大昔の友人から「再会したい」との連絡が某メッセンジャーに届いていました。
埼玉で暮らしていた頃の幼馴染で、共通の趣味が多く、部活動も一緒だったり。
元々は音楽の趣味など無かった友人でしたが、自分が誘ったブラスバンドで開眼し、その後は演奏者としても立派な功績を残していて。
ただ、あの中学校は校内暴力世代の中でも特に荒れていて、苦い思い出も少なくなく。
幸か不幸か自分は無鉄砲だったので立場を守れていて。
弱い者虐めは大嫌いだったので、逆に虐められる側を庇った挙句に怪我してしまう事も少なくなく。
まぁ「カッコ悪い奴だったよなぁ」と当時の自分を思い返したものなのですが、幾度かの同窓会では「頼りにしていた」だそうで、少しホッとしています。
大晦日の誘いにはまだ返信をしておらず、そろそろ半年経ってしまうなぁと。
あれだけ荒れていた学校で、庇い合ったり助け合ったりした大切な仲なのですが。
ともかく、そのメッセージの返信に迷い、数ヶ月開いていなかったメッセンジャーを十日ほど前に開いたところ、北海道に越した直後の同級生から久し振りにメッセージが届いていました。
三ヵ月前に届いていたメッセージ、話がちょっと弾んでしまいました。
運動も勉強も音楽も何でも得意な女性で、見た目も美人なのに、よく覚えていてくれたものだなぁと。ましてメッセージまで。
当初のメッセージは「仲の良かった〇〇さんと明日二十年ぶりに再開するんだ」と。
〇〇さんもその女性に負けないくらい魅力ある女性でした。
そして「今度、ビデオチャットで再会しない?」とのお誘いも。
そこでまた手が停まってしまいまして。
難易度の高い目標を一緒に成し遂げた間柄もあって、とても大切な友人ではあるのですが。
勿論、逢いたいのは山々なのですけれど。
自分の方が全く落ち着いておらずでして。
そんな事情を説明したら、心配させるのも目に見えていて。
話を戻しまして。
悪意ある振舞いばかりの人というのが、どうしてそんな人格になってしまったのか謎です。
育った環境にも依るのでしょうが、同じ兄弟でも性格は正反対だったりで。生まれた順番で立場が変るのもあり得そうです。
過去の職場の上司で、執拗に意地悪ばかり繰り返していた方が居たのですが、顔つきも実際意地悪の相そのもので。
会社のレクリエーションでその上司が赤ん坊な娘さんを連れてきたのですが、これがまたお父さんそっくりの「ムスッとした表情」。デフォルトで不機嫌な様相でした。
お父さんはしきりに「うちの娘可愛いだろ!?」と聴いて回るのですが、そんなことよりも将来この子は性格までお父さんの様になってしまうのか皆心配していました。
普段無意識な状況での表情は大切だと思います。多かれ少なかれ表情は内面を照らしているとも思えていて。
過去に見掛けた芸能人の方々も、普段の様相が本来の人柄を表していたりでした。
汚い世界ばかり観てきてしまい、汚い解釈しか出来なくなった知人と再会したところ、人相が全く変ってしまっていたという例も少なくなく。
この半年でお誘いのあった二人については、ずっと変らず素敵な人のままだったんだろうなぁと。
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