猫の面倒とか

同じマンションで暮らす少し年上の女性が、保護猫活動のボランティアをされています。
何のキッカケで話をするようになったのか思い出せないのですが、道端で会ったりすると、世間話が続きがちで。
これが新鮮な話題も多く、ちっとも苦にならず。
住宅街ですれ違ったついで、地域猫の出没地の巡回にも付き合ったことがあったりでした。この散歩がまた新鮮で。
他にも、未去勢の猫の捕獲に付き合ったり。これも偶々でした。

しかし、この頃見た目に変化があったのか、この女性に気付かないタイミングが多く。
コロナ禍のマスクのせいもあるのですが、相手から会釈されて「誰だったかな?」と。ちょっと間を置いて気付くこともあるのですが、女性曰く気付いていないことの方が多いらしく。
自分も呆けてしまったのであろうか。

二日前のこと、ベランダでイップクしていた際に、気付いていない件を歩道から指摘されてしまい。
何だかよく分からないのですが、思ったよりそこら中ですれ違っているらしく。
その後、久し振りに江戸川の河川敷へ気分転換に。夕暮れ時の土手の階段を上り切ったところで、これまたあの女生とバッタリ遭遇。
流石に笑えました。

SUKIYAKI:またしても。
女性:あはは。
SUKIYAKI:何やってるんですか?
女性;猫を観てきたの。
SUKIYAKI:自分も観てみたいので、もう一度参りませんか?

河川敷から、水辺の辺りまで五分程歩くと、ホームレスの小屋に辿り着きました。
この小屋で猫は暮らしているそうです。
居住者だった人は数年前の台風で別の場所に移動したそうで。
あの台風は土手の決壊も心配されるほど水かさが増していて。
なのに、何故建物が残っているのか聴いてみるべきでした。
基本的に防水シートで骨組みを覆っただけの建物なのですが、ドアは案外しっかりしていて。
元々建築関連の仕事でもしていた居住者だったのか。
小屋の周りには、鍋とかが幾つか散乱していて。スパゲティを茹でるのに丁度良さそうな深い鍋も転がっていて。
ちゃんと洗えば十分に使えそうでしたし、持って帰りたいくらいで。
天変地異が訪れたら、こういった生活の人が一番強そうですよねぇ、などと無責任な会話をしつつ。

帰り道にコロナの話題になりました。既に空は真っ暗で。
ワクチンを打ったのか聴かれました。
テレビのニュースでは接種率が結構高く、自分は少数派なので、相手によっては回答に躊躇してしまうかもなのですが。
まぁ世間話も楽しい方なのですし、そんなことを聴いてくる方は少ないので素直に答えました。

自分はまだ一度も接種しておらず。単なる無精も半分、あとは心配も半分で。仕事をしていて、会社がそれを強要するなら打ったとは思います。
女性は意図的に打っていないそうで。やはり心配だそうで。
どうして打たなかったの?と聴かれ。

間違った持論かも知れませんが、あんなに短期間で開発できると思えずだったり、過去の薬害エイズや、枯葉剤、化学薬品の被害がずっと後になってから判明したり。あと、サリドマイドも。
別に、自分だけ薬害に遭ったのならまだマシですが、生まれた子供に障害が出たら申し訳なくもあり。
これから子供を作ることは無いと思うのですが、出来てしまう能力はまだ十分に残っていて。

女性も同様の心配をしていました。
余計な解説になりますが、この女性は旦那さんも娘さんもいて、間違った関係にはなり得ない方です。

しばらく前まで通っていた歯医者さんの先生も、ワクチンについては懐疑的で、同様の質問をされて同様の回答をしたら喜ばれていました。
自分などよりも、薬品の知識は遥かに豊富で、その危険性もかなり意識している先生で。
大っぴらには活動出来ない立場の中で、さり気なく訴えている様子でした。

自分の場合は人体に直接触れる薬の知識など全くと言っていい程無く。ただ、工業製品の洗浄剤としてかなり効果のあった化学薬品が原因で、内臓の癌が多発した経緯を知っていて。
因果関係が判明したのは数十年後。仕事でたまたま知った次第です。あれは、匂いを嗅ぐだけで呼吸困難とか眩暈(メマイ)にしばらく陥る「ジクロロメタン」で(以前扱った題材ですが)。
印刷工場でインクの汚れ落としには、過去に多用されていたそうです。
化学製品の分析領域では、ターゲットの分離な前処理に未だ利用されていまして。
その危険性を知った上で使っているのならまだしも、研究や教える立場の方でも知らなかったりな場面もあり。
化学を専門としている方でも、有機か無機かで得意不得意はある様子です。分析装置の単なるサービスマンだった自分の方が、満遍なく知っている事もあった様子で。
ワクチンといった薬剤と、工業製品向けの薬品に違いはあれど、毒か否かの判定は数十年後に判る例が少なくなく。

まだよく分からない状況で、子孫を残せる世代に接種というのはリスキーだよなぁと。
恐らく、そんなことは無いと思ってもいるのですが、何らかの障害を持って生まれてくる子が増えてしまうような将来がちょっと心配です。
国は、それによる障害を保証しているそうですが、過去の経緯をみても、認定までに恐ろしく時間が掛かり。
予算が無尽蔵にあったのならそんなことは無かったのだと思いますが、原告がある程度少なくなった時点で認めるパターンが少なくなく。

だからといって、打つな!とは言いません。打たない方が短期的にリスク高いかも知れずで。自分が気になるのは長期的なリスク、世代に跨るリスクで。
自己判断の世界です。
ただ、過去の薬害はちゃんと知っておくべきだと思います。特に推奨する立場の人は説明が必要かと。
多くの人は、そこまで心配していないでしょうし。

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