北海道で一人暮らしな母の病状が進んでいるとの連絡が数日前に身内からありました。
可能であれば来月上旬に見舞いに一緒に来てほしいと。
回答は数日待ってもらうことに。
半年前であれば即答出来たのですが。
問題は長期化した無職状況で、貯金が危うい状況でして。恥ずかしい実情です。
来月中に仕事に就かなければな状況で、仮に仕事に就いていたら行けないですし。
どの企業も半年は試用期間で有休も付かず、入社早々のそれは葬儀であっても難しいかと。
ともかく、いまは仕事探しに励んでいます。
他の身内からも「自分の事を優先すべき」と言われていますし、第三者が同じ立場だったら自分もそう言うでしょう。
母も認知症で無ければ同じことを言ったと思います。
ここ五年程、自分は転職を繰り返していました。どうにも環境に馴染めずが続いていて。
入れたものの縁が無かった感です。今時の求人の多くは問題を抱えている会社なのかも知れず、技術職であっても離職率が高い会社ばかりでした。
幸い、自分は長いこと貯めてきたお金がそれなりにあったので、長い無職期間はそれを溶かしてしのいでこれました。
しかし、それもいよいよ僅かな状態に。
昨年の退職時、電話で話した際の母の様子がいよいよおかしく、それで認知症だと気付きました。
数日間の一時帰省を母に打診したのですが、母は自分が居候をすると勘違いし、断られてしまい。
自分は東京に持ち家もあり、実家である北海道では益々仕事も無いのに、そこで暮らすつもりなど微塵も無いのに。
母には何度も説明したのですが、記憶が書き換わってしまう様子でした。
それで身内に連絡を取り、やはり母の状況がおかしいと発覚し、専門医の診断結果もその通りでした。
過去にも無職期間に幾度か一時帰省を母に打診したのですが、全て断られています。
理由は「部屋が散らかっているから」「暖かい季節ならドライブにも行けるから今は嫌だ」と。
身内も同様の理由で断られていたそうです。
自分は兄の披露宴があった二十年前以来帰省しておらず。世間的には親不孝かも知れませんが、そこで暮らす母から幾度も断られている以上仕方なく。
実際、認知症が発覚し、福祉の担当者が実家に訪れた際、二階はゴミ屋敷と化していたそうです。
家族なのだから、その辺は恥ずかしがらずに片付けまで自分に任せてくれれば良かったのに。
自分からの回答を数日待って頂いた身内に、昨日のこと状況を伝えて断りました。
今思えば、母本人が嫌がっても昨年の六月に一時帰省すべきだったなぁと。
あのタイミングなら時間もお金も、今現在よりは余裕がありました。あれが最後のチャンスだったかも知れません。
身内からはお金の工面の話も出たのですが、返済の目途が立たない状況で借りるワケにも行かず。
だいたい、身内には母や養父がこれまで迷惑や面倒を掛け通しでしたし。
母には友人知人の類が全く残っていません。元々は人並みに居たのですが、あの性格が災いしてしまった様子です。
一時帰省を居候と誤解したのも、人を疑う癖が元々あったからだと思います。そして人を利用してしまう生き様も。本人の考え方を相手にも置き換えてしまうのか。
世の中、下心だけで動く人ばかりでは無いのに。
認知症になり、記憶も曖昧になったのだとは思いますが、元々の人柄が益々強くなった気もしています。
過去に相当世話になった方から助けを求められた際、母は恩返しの気持ちなど毛頭無く、鼻で笑って相手を馬鹿にする始末でしたし。
兄のお嫁さんに無茶な話ばかりして、二人の兄から母は十年以上前に縁を切られていましたし。
自分も過去に酷い思いを幾度かしていますが、18歳から自立していた自分はその当時から親と一線を引いていたので、逆に縁を切らずに済んだのかも知れません。
三人の息子全員から縁を切られるというのも、忍びなかったですし。
ともかく貧しい母子家庭で三人の子供を見捨てなかった点だけは忘れていません。世の中毎年の様にそんな事件がありますし。
かなり恥ずかしい文章なので、消す可能性が高い記事です。
ともかく、自分で招いてしまった状況ですし、他人のせいではありません。
春というのは出会いもあれば別れもあったなぁと。
幼少期に一番お世話になった叔父さんも、この時期に他界していました。
高校を卒業し、都内の大学に進んだ際は、やっとあのヤクザな家から離れられると希望に満ち溢れていました。勿論不安もありましたが、希望が勝っていて。
そういえば、大学の合格通知を母は勝手に開封し、大喧嘩にもなったなぁと。
一言謝ればそれで済むのに、それが出来ずに失ったものは計り知れずで。
いったい、何処まで面倒を掛けるのだか。
コメント
昨年父親を亡くした俺にとって、考えさせられる内容だ。読み終えたいま、相反する2つの感情が交錯している。
それは「会えるうちに会っておいたほうが良い」という感情と、「肉親のための過度な経済的負担は望ましくない」という感情だ。
他人(ひと)様の家庭のことに意見する立場ではないので、SUKIYAKI氏には「後悔の無いように」という言葉しか出てこない。
コメントありがとうございます。
毎度の長文で失礼しました。
悩める理由は本文の通りで、要点はルノワールさんの言われる通りです。
再婚離婚を繰り返したのは母だけの責任では無いのですが、兄達から縁を切られたのは明らかに母の責任で。
それが無ければ、今回は家族に頭下げて任せられたのですが。
母にまつわるトラブルは過去に幾度もあったものの、皮肉なことに独りぼっちになって以降は落ち着いていまして。
既に判断力を失った病気後と、それまでは切り離して考えるべきだとは思いますが、それでも一度切った縁は戻らずで。
実家の問題で過去に幾度か究極の選択を迫られていましたが、今回はまだ小さな方です。