映り込み

大河ドラマで撮影スタッフが映り込んでいたそうで、放送局がお詫びしたとのニュースが。
翌週の再放送分ではその部分を編集するそうです。

四十年ほど前だったか、テレビ東京の昼頃に再放送されていた時代劇をたまたま観てしまい。
渓流でお侍さんがのんびりしている場面が数分間あったのですが、ここであまりにも大胆に現代の釣り人が映り込んでいました。
主人公らしきお侍さんの遥か背後というワケでなく、かなり目立つ位置での映り込みでしたので、これはタイムトリップ的な展開の作品なのかなと最後まで観てしまい。
結局のところ、単なる映り込みでした。
しかし、五分だけその場所から移動してほしいとか一言言えなかったのか。
当時のテレビ東京は特に低予算を強いられていたと思いますし、時代的にも現代の様な編集能力は無かったとも思います。
しかし、あまりにも大胆なミスだったので記憶に残ったままです。

映り込みについて、自分は気付かない方なのですけれど、やけに気付く人も居る様です。
古い時代劇では、山肌に鉄塔やアンテナが映り込んでいたり等、当たり前だったようです。
現代ですと、コンピューター処理で余計なモノは全部消せる様子ですし、やはり当時は撮影場所の選定で苦労したんだろうなぁと。

自分の覚えている限りで映り込みが気になった作品は、教育向けの映画でした。
小学生向けに年に一度、川越市民会館で上映会があり、そこで観た「先生の通信簿」という作品では、先生と生徒の会話場面で撮影用のマイクが上からモロに映り込んでいて。
大胆な映り込みなのに、カメラマンは気付かなかったのか撮り直しも出来なかったのか不思議でした。
ちなみに主演は渡辺篤史さんでした。当時はカリキュラマシーンのイメージが濃かったです。

渡辺篤史の名を出してしまったついで、検索してみたところ、けっこうな苦労人だったらしく。
ただ、人柄の良さで芸能界に救われたというか感謝もしているそうです。
子役時代から活躍しているそうですが、大学生時代に親が大借金をして、その返済に十年以上掛かっていたそうです。
そんなバックボーンを感じさせない純朴さが素敵だったなぁと。

今回も脱線気味な話になってしまいました。
しかし、映り込みは案外楽しかったりですし、無理して消す必要も無いのかなと思っています。まぁ技術的に無理ではない時代なのでしょうけれど。

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