アメリカ寄りの情報

ロシアによるウクライナ侵攻から三週間経とうとしています。
戦争に至るまで、本当に侵攻はあるのかと半信半疑でした。
戦争に至ってからも、チェルノブイリ等の原発がまさか狙われるとは思ってもおらず。
そこまでやるか?な場面が幾度もありました。

それらはほとんどが欧米寄りの情報です。良いか悪いか別として偏っているかも知れないと。
ただ、戦争を仕掛けたロシア側の情報は嘘が多かった感です。軍事演習では無いですし、無差別攻撃もしていますし。
争いにはどちら側にも言い分があるのでしょうけれど、軍事面等の立場が強い方がどうにも好き勝手しがちな感です。

あと、戦争に至るまでとか戦争中とかの情報は、リアルタイムでは当てにならないとも思っています。
イラク戦争は「大量破壊兵器を持っている国だから攻撃した」との大義名分があったものの、そんなモノは発見されず、結局アメリカ側の嘘だったと結論付けられています。(AFPでの公式発表)
ベトナム戦争のキッカケは詳しくないのですが、大国の代理戦争で戦場となった全く関係ない国では多くの民間人が犠牲になっていて。
独裁者として殺害されたカダフィ大佐は、石油の利権を国民に十分還元していたそうですし、独裁政権が終わった後は混乱が続いているそうで。
日本ではあまり話題にならなかったのですが、カダフィ氏の殺害直後に現地でアメリカのヒラリー・クリントン氏が記者会見を開いた件は、翌年に出張で訪れたアフリカでも話題になっていました。「偶然そこに居たワケではないでしょう」と。(Wikiにも記事が残っています)
アフリカの文化人たちは、カダフィ大佐が庶民の生活面や文化面に力を入れていたことを知っていました。
第一次世界大戦でのイギリスによる三枚舌外交も酷いもので。

そんなワケで、戦争に至るまでとか戦争中に出回っている情報は、あまり当てにならないと思っています。
自分を正当化して、相手を極悪扱いするのは毎度のことで。
今回に限って欧米の主張だけが合っていると思いたいところですが、本当のところは戦後になってからでないと明らかにならないのでは?と思ったりです。
日本が敗戦となった太平洋戦争も、戦後半世紀も経ってから明らかにされた事実が少なく無いようですし。

日本は島国の恩恵が色々とあると思っています。
陸路での侵攻が出来ない環境というのは、それだけで強みです。
世界史対照年表でも独立国家として日本が驚異的な寿命ですし。他の国は時代によって国名も住む人も大いに変わっていたり。

それに対して、大国の板挟みになっている国というのは色々と大変そうです。
どっちつかずの外交を迫られがちで、舵取りや匙加減を少し間違えただけで制裁を浴びてしまったり。
お隣の韓国もそうでしょうし、今回のウクライナもそうでしょうし。

太平洋戦争で敗戦を迎えた日本は、その後見事な経済成長を成し遂げましたし、戦いで負けたにしても相手がアメリカで救われた部分があったかと思います。
これがロシアだったら、奴隷扱いだったと思われて。
実際、自分の親の世代は幼少期の敗戦時に樺太から命からがら脱出してきた方も少なくなく。略奪や暴行は凄まじかったそうです。
北方領土返還があり得るのか判りませんが、ロシアにとっては今後も使える外交カードの一つでしょうから、手放さないんだろうなぁと思っていたりです。

ただ、過去の仕事で三ヵ月滞在したヨーロッパでは、アメリカが好きでない一般人も少なく無かったです。
世界の警察的なアメリカでしたが、特に遠くの紛争で出しゃばり過ぎとの印象の様子でした。日本だけがちょっと違うのかも知れません。
今回のウクライナ戦争は、下手に関わると第三次世界大戦になりかねず、それは誰も望んでおらず、今後の流れはやはり判らずです。

話が逸れました。
ウクライナでの侵攻がいつ収まるのか判りません。長期化すればするほど、破壊される街も多くなるのかと思っています。
市民が抵抗する気持ちも解ります。万一負けたら酷い扱いが待っているのですから。
ともかく、過去の戦争はリアルタイムで嘘が多かったので、さっさと終わって事実を知りたいです。

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