日本経済

デフレ路線が十年以上続いていた日本なのですが、物価がジワジワと上がり始めた様子です。
無職にコロナ禍もあって、自炊がメインな日々ですが、食材もジワジワと値上げが続いています。
例えば、格安だった地元の八百屋さんで以前は一袋百円だったジャガイモが現在三百円。
それまでが安過ぎたというのもありますし、昨年の不作もあるのですが、それにしても一気に上がった感で、それまで安さを感じなかった地元のスーパーの方が安かったりで。
庶民の目線ではこんな感じで。

そしてもう一つ。
アジアの新興国が年収面で日本に迫ったり既に抜かれたり。
この三十年、庶民の年収が増えるどころか下がったままの日本とは大違いです。
実際、自分の年収も二十代中盤の頃が最大値だった記憶です。
大手企業の本社で働いていた三十年近く前です。

その会社を離れ、一年間のんびり暮らしていた頃に初めて訪れた海外は合衆国。
学生時代の自分はアメリカかぶれで、ずっと憧れの土地でした。
音楽も芸術も映画も車も。

四半世紀近く前の経験でしたが、ミレニアム前年の日本はまだ経済的に余裕があった感です。
西海岸で一週間レンタカーを借りても日本円にして一万五千円程度。
その車でハリウッドのモーテルに泊まっても一泊五千円未満。
そんな宿も現在では三倍近い宿賃です。
為替レートが崩れたワケではなく、日本が停止したままか更に落ちたかです。

翌年に仕事で三ヵ月滞在したヨーロッパも何かと割安感がありました。
その後に二度訪れたタイランドも。
割安に感じる海外は既にほとんど無さそうです。

産業立国だったイギリスも、日本が元気だった80年代は最悪に近い経済状況だった記憶です。
過去の大国に近いイメージでした。
それでも滅んではいないイギリス、上手い着地点に落ち着いた感でもあります。
これからの日本は何処に向かうのかと気になるこの頃です。

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