昨日のこと埼玉県内の変電所で爆発があり、JR東日本の首都圏の電車が停車してしまう事態に。
変電所で爆発というと、恐らく変圧器が何らかの故障を起こしたのかなぁと。
容量は小さいですが、電柱の上に乗るドラム缶みたいなのも変圧器です。
高圧向けの変圧器はオイルで満たされている作りが多く、これが内部の冷却にも役立っていた記憶です。
オイルそのものは高い絶縁性を持つのですが、万一金属の異物が混入してしまうと、それがオイルと一緒に対流してショートしてしまう危険があった記憶です。(うろ覚えなもので不確かな記憶なのですが)
某ニュースのコメント欄を読んでいたら、鋭い指摘が。
「数日前の地震で変圧器内に異常が生じたのでは?」と。内部で固定されていた何かが落ちたとかあり得そうです。
高圧の変電設備ですと6600Vという途方もない電圧が掛かっているので、ショートしたらかなり恐ろしそうです。
それで思い出しました。
大学時代の自分は夜間の学部に通っていて、昼間は他の大学で電気関連の職に就いていました。
変電設備の電力使用量を毎日チェックしたり、教室で蛍光灯が切れたら交換したり。ブレーカーが落ちたら漏電を調べたり。
他にも視聴覚設備で上映を担当することも。時々、立派な学者さんの講演も無料で観れたりでしたので、これは仕事抜きに面白かったりでした。
ただ、ちょっと怖い場面もありました。
変電設備の事故は在職中に未経験だったものの、教室の古い蛍光灯器具が時々爆発しまして。年に数件はありました。
爆発した後に蛍光灯の器具を交換するのですが、多くの場合は黒いオイルが飛び散っていました。
爆発の瞬間に真下に居た学生は、この黒いのを頭から被ったりするワケなのですが。
甘い香りのこの黒いオイル、PCBオイルでして。
これが結構恐ろしく。発がん性があり、危険度はダイオキシン並みなのでして。「カネミ油症事件」の原因もこれです。
今現在どうなっているのかWikiで検索したところ、自分が関わっていた以降の時代も全国の学校で同様の事故が発生していたらしく。「眠る爆弾」とも呼ばれているそうです(上手いこと言うなぁ)。
そういえば、その後の仕事でも訪問先の会場が古い建物だったりすると、無意識に天井を確認しがちでした。これが古い器具で長い蛍光灯ですと、爆発したら嫌だなぁと。
予算のちゃんとある施設でしたら、アスベストと同様に対処されているとは思うのですが、例外は勿論残っていそうです。
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