相手を間違ったのかな?

数日前のドキュメンタリー番組で911の黒幕について特集されていました。
半分寝ながら観ていたので細かい事は忘れてしまったのですが、ハイジャックの実行犯の多くはサウジアラビア出身だったそうで。
また、その実行犯の一部は合衆国のサウジアラビア領事館とも繋がりがあったそう。
同様のニュースはBBCでも扱われていましたので、根も葉もない噂ではなさそうです。

こうなると、反撃すべき相手はアフガニスタンでなく、サウジアラビアだったのでは?と思えてしまいそうです。
ツインタワーの崩壊で犠牲者となった遺族達も、その辺の情報開示を合衆国政府に求めている状況だそうで。
しかし、サウジアラビアは合衆国の高価な武器を大量に購入してくれるお得意様だそうで、簡単には情報開示が出来ない状況だそう。

合衆国が仕掛けたイラク戦争は「大量破壊兵器を保有している疑い」との大義名分だったのですが、合衆国が勝利したにも関わらず肝心の大量破壊兵器は見つからず。
リビアであった「アラブの春」についても合衆国が関り、カダフィ大佐は倒されて。
このカダフィ大佐は独裁者としても有名だったものの、石油の利権を先進国から取り戻し、国民へ十分還元させた実績もあったそうで。
イラクにしてもリビアにしても、独裁国家だったとしても国民の生活はそれなりに安定していた様子で、合衆国の介入後の方が混乱している部分があるそうで。

最近あった米軍のアフガニスタン撤退では、事前調整が上手く行っていなかったのか、相当な混乱を招いてしまい。
911以降20年続いた合衆国の統治で、自由の恩恵を受けた市民は多かったと思いますが、以前の政権に戻る流れ。
イラクもリビアも、アフガニスタンも、元々欧米とは文化が異なるのですし、他国による行き過ぎた介入は混乱を生むだけなのかなぁと。

自由はもちろん大切な権利だと自分も思っています。
しかし、国によってはある程度強権な姿勢で治めない限り内乱続きに戻るパターンもあり。
結果的に放っておいた方が良かった例に、今回のアフガニスタンも含まれてしまうのかなぁと。

以前にも綴りましたが、80年代に一世風靡したBand Aid関連の楽曲で「Do They Know It’s Christmas?」というのがありました。
音楽でアフリカの貧困救済チャリティーな企画でしたが、アフリカの住民の全てがキリスト教徒ではありませんし、クリスマスを知らなくても必ずしも不幸というワケではなく。
日本人が外国人に「元旦だというのに働いているの?」的な発想で。
異国の山奥で暮らすお年寄りが、海のしょっぱさを知らないまま人生を終えるとして、だからといって不幸かといったらそれはまた別次元だったり。

余談ですが、以前お世話になっていた化学分析装置を扱う会社で、同僚がサウジアラビアへ訪問していました。
同僚は分析装置の据付とトレーニングをしてきたのですが、製品を納めた石油関連の研究所は高価な分析装置がズラリと並び、先進国と肩を並べていたそうです。
当然、それを扱う研究者達のレベルも相当高かったかと。

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