事務所の裏側が面白い

新しい職場の気に入っている部分が事務所の裏側にあります。
台所や着替え室、トイレ、お風呂場があったりなのですが、その台所が板の間でドラマ「ムー」シリーズに登場した世界観なのです。
まぁ古民家の部類なのですが、所謂勝手口からは地域猫も入ってくる仕組みで板の間には猫の餌も置かれていて。
入社時から気になっていた猫と本日ようやくご対面出来ました。

噂ではこの猫は社長以外触らせてくれないそうで。
それがタイミング良かったのか、餌の食事中の猫に近付いたところ特に逃げもせず、自分にも触らせてくれました。
これはかなり嬉しかったです。

乙女な社員の方々に「猫にやっと会えましたよ」と伝えたところ、ちゃんと名前もあるそうで「ハチ」だそうです。
「忠犬ハチ公」から名前を頂いたそうで、社長にだけ忠実だからだそうで。
高齢の社長の人柄の良さを猫も感じ取っているのかなぁと。
そんな社長は「猫」としか呼んでおらず、「ハチ」については乙女な社員の方々が名付けたそうで。
漱石の猫も最後まで名前が無かった記憶です。

猫はその後に居間の方で落ち着いていました。
出勤時と退社時は女性の着替え室らしいのですが、それ以外の時間帯は引き戸が開けっ放しで社長は引き戸を開けたまま着替えをしていたり、昼食時は乙女達が食事をしていたり。大掛かりな事務作業時は作業場になっていたり。
その猫にもう一度触ってみようと居間に入ってみたところ、立派な仏壇が鎮座していました。
何だか凄い世界だなぁと。

勝手口の裏は小さな庭があり、喫煙スペースもあったりです。
その庭は反対側の家と共有スペースの様になっていて、ちょっとした花壇も。
「男はつらいよ」に登場する団子屋さんと印刷工場の関係の様な空間です。
世の中にまだこんな空間が残っていること自体ファンタスティックというかミラクルです。
この町に引越してから五年、表の道路からしか見えなかった新しい職場なのですが、裏側の方がかなり面白い感です。

自宅から徒歩二分の職場、昼食は自宅に戻って好き勝手な料理を頂きつつ。
出先も近くの現場がほとんどで、お昼には必ず職場に戻ってくる日々。泊まりの出張も無く。
これなら魚とか動物とかと自宅で共存出来るかなぁ?とちょっと夢想たりでした。一人暮らしで責任持って動物を飼える環境というのは難しく。
とりあえず、皆から愛されるハチが職場に居るので、当面これで十分そうです。
また触らせてネ。

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