方言とか

以前から僅かに興味のあった日本の少数民族。
久し振りに検索してみたところ、十年前に比べてWikiの情報も充実していました。
日本での現状欧米系島民小笠原方言の順に目が移りました。

この小笠原方言というのが、なかなか面白かったです。
江戸時代から戦後間もない頃まで、小笠原諸島には様々な国の人が暮らしていたそうで、米軍統治時代から本土復帰直後の現地の言葉がかなり斬新で。
「ミーのパパ、ラストサンディ、カヌーでフィッシング行ったど」とか、ちょっとしたカルチャーショックというか、ルー大柴さんもビックリ。

過去に町の交流で秋田県へ伺った際、宴席の場で現地の高齢者の方々と会話をしたのですが、方言やらなまりやらが激しく。ほとんど何を言っているのか分からず、何度も聴き返すのが失礼に思えてしまい、途中からただただ「んだんだ」と返したことがありました。
それに比べると、上記の英語交じりの日本語の方がまだ分かりやすいよなぁとも。

九州出身の同僚が借金問題で突然行方不明になった際、同僚の実家へ電話した時も母親の言葉がもろに現地の言葉で衝撃的でした。親御さんは過去にも借金の肩代わりをされていたそうで、一方的に怒りの文句を一時間ばかり聴く羽目に。
これが武田鉄矢さんの”母に捧げるバラード”のようなイントネーションで。

東京は地方出身者の比率が若い人ほど高いハズなのですが、出身地のイントネーションとかを隠してしまう方が多い気がします。
個人的には、出身地の言葉をそのまま使ってくれた方が面白いのですが。実家と電話する場面や、地元の誰かと会話する部分では期待通りの発音が聴けてちょっと嬉しかったり。
ハイ・ファイ・セットの”水色のワゴン”の歌詞がそのままでした。「古い仲間と電話の後はアクセントが変わるって笑うあの人」。

数年前にTwitterで「米をうるかす」という言葉を綴ったことがありました。自分はこれが標準語だと疑わなかったものの、知人の寿司職人さんから指摘されまして。
検索したところ、東北から北海道にかけての方言らしく。「潤かす」とも書くそうですが、標準語になっても悪くない表現だと思ったりです。

追記:
「ミーのパパ、ラストサンディ、カヌーでフィッシング行ったど」の何が面白かったかというと、恐らくこのまま英語の話者にも日本語の話者にも通じそうな言葉だったからです。考えようによってはかなり便利です。
あと、これが一世紀以上前とかではなく、僅か半世紀前に普通に使われていた点も興味深く。
それと、アメリカかぶれのカタカナ好きっぽい奴の言葉にも取れるのですが、最後に「行ったど」となまりっぽくフィニッシュしている点にちょっとニヤリで。

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