ほとんど毎日の様に自分はWikipediaを利用しています。
ちょっと気になったことを調べるには便利ですし、ターゲットのページを読み進むと途中のキーワードがまた気になって枝葉を更に調べがちで。
何というか、90年代中盤に初めてインターネットに触れた時の様な情報のワクワク感というか。
自分は元々、子供の頃から図鑑とか百科事典が好きでした。将来は立派な百科事典を自宅に置いてみたいくらいに思っていました。
しかし、Wikipediaクラスの情報量を持った紙製の辞典って、どれくらいのボリュームになるのか見当がつきません。コンビニ一店舗分くらいのスペースが必要なのかな?
だいたい、紙製の辞典なんてボリュームがあるほど必要な情報に辿り着くまでが難儀そうです。それが電子情報でしたら、曖昧なキーワードでも辿り着けたりで。この違いは大きいかと思います。
そんなWikipediaも不正確な情報が含まれているんだろうなぁという心配もありました。何処まで鵜呑みに出来るのか心配も併せ持っていて。
Wikipediaの信頼性はどの程度のモノなのか検索してみたところ、ちょっと興味深い記事がありました。
Wikipediaで紹介されているご本人に尋ねてみる企画でした。その記事を読んでみたところ「全てが正しいわけでもない」という結論でした。
妙に詳しい紹介まであったりするそうですが、間違いも多かったそうで。
歴史上の既に他界した偉人についての紹介をWikipediaで調べる場面が自分は多いです。しかし、上記の例を考えるとやはり間違いの記載はそれなりにあるんだろうなぁと。だいたい、死人に口なしの如く今更本人に検証も出来ないですし。
ただ、これはWikipediaに限った問題では無さそうです。教科書で教わった「定説な歴史」でさえも覆される資料が突然発掘される場面が未だ多く。
多分、自分が子供の頃に教わった歴史も、現代では書き換えられている部分がそれなりにありそうです。
リアルタイムの情報でも、伝言ゲームの如く話が微妙に変わってしまう場面が実際に多く。下手すると、全く逆の話になっていたり。
結局のところ、本人に聴いてみない事には事実なんて分からんだろうなぁと。
ただ、本人についての評価や印象というのは第三者が決めるもので。本人が思っている自身の印象とはけっこう違いが大きかったり。
吉良上野介に至っては、敵側と味方側でかなり印象が異なる様ですし。まぁ、そういったのは両サイドの意見を綴るべきなのでしょうけれど。
以前にもちと綴った話だったと思うのですが、過去の仕事で知り合った面白い人について。
分析装置のサービスマンをしていた時代、官公庁の分析部門に出入りする機会が多くありました。
その中のお客さんの一人が、毎度同じ質問をしてくるオッサンで、口が上手いのもあって「仕方ないなぁ」と助けに訪れる場面も多く。「いまそこに居るんだったら、ついでに寄ってよ」みたいな誘い文句で。
まぁ、仕事はテキトーなオッサンでしたし、やる気の無さもぷんぷん漂っていて。
しかし、そのお客さんの担当営業曰く「裏の顔は凄い」んだそうで。担当営業も出鱈目な男だったのですが、両者ともに戦国時代の話題が大好きだったそうで。
オッサンは歴史系の書物を幾つも出版していたそうです。
何度目かの訪問時に自分もオッサンにその辺の話題を繰り出してみました。ちなみに、自分は戦国時代について全く疎く、当時少し話題になった戦国系の映画について切り出しました。
オッサン曰く「あれは出鱈目だ」との批評でした。出鱈目な人から出鱈目だと云われるからにはさぞや出鱈目なんだろうなぁと。
出版社側から「この人物について何か書いて」という依頼もあるそうなのですが、そんなのに限って参考になる資料がほとんど残っていないそうです。
酷いのになると当時の文献に一行登場しているだけだそうで。
こうなると、あとはイマジネーションだけで話を膨らますらしく。ただ、少しでも実態に近づけようと、必ず現地に赴くそうです。
そして笑ってしまったのが、分析装置の使い方でした。現代の分析装置の多くはパソコンと接続されているのが普通なのですが、そのパソコンに執筆中の作品が。
どうやら、仕事をしているフリで普段は黙々とパソコンに向かっている様子です。
このオッサンについては、自身の経験談もなかなか面白く。出身はど田舎で親は町医者だったそうです。
親からは息子も医者になるよう切望されていたそうなのですが、幼少期に観た親の仕事が壮絶で「自分には無理だ」と悟っていたそうです。
「何処かの工事現場で事故とかで担ぎ込まれる人がいるんだけど、身体半分が潰れちゃってたりして、こんなのどうやっても助かるワケないでしょって。あんなの観るだけでも嫌になっちゃうよ」。まぁトラウマになるだろうなぁと。
他にも、現在の表の仕事でクレーム案件があったりするそうですが、相手は法人ではなくて一般市民。相当ぶっ飛んでいる人も居るそうで。
そんな話が面白くて、何時頃からかその方面へ伺う際は呼ばれてもいないのに装置のメンテナンスに突然訪れることもしばしば。近くに来たついでという理由で勿論無料。
話を戻さねば。
そんなワケで、歴史小説というのはモノによって完全なフィクションも多い様子です。
Wikiについても、鵜呑みはやはり危なそうです。
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