都知事選

朝起きたら、ニュースで本日は都知事選とのこと。
そういえば、ここのところニュースもロクに観ていなぁったなぁと。
海外出張でも無い限り投票には伺うようにしていましたが、今回は誰に入れるべきかも謎で。
個人的には、この状況でオリンピックなど諦めてコロナや自然災害への対応を優先する立候補者でも居たらなぁと。勿論現実論者でまともな人で。
しかし、オリンピックの中止など主催者側から言い出したら莫大な違約金も発生しそうですし、そんなことも現実的には言えないだろうなぁとも。

投票所の小学校は、校庭の花壇が緑でいっぱいでした。
懐かしい雰囲気に少し癒されたり。
日本の小学校の雰囲気って日本独特とも思えたりです。
基本的に、自分の子供の頃と大して変わっていなく。
しかし、選挙の投票でも無いのに校庭に現れたら、このオッサンは不審人物扱いなんだろうなぁとか。

ついでに仕事のことです。
新人の女性は、翌日もちゃんと出社されて少しホッとしました。
新人さんの方が自分よりも余程落ち着いている様にも思えたりです。

新人さんの入社の翌日は社内の大掛かりな模様替えがありました。これがまた会長の趣味らしく、半年に一度は模様替えを行っているそうです。
どうにも、お祭りごとのような場面て陣頭指揮なのが好みの様子です。
この引越しに近い作業で、社内では比較的年齢の若い時分は身体を動かすべき立場でした。ただ、普段身体をあまり使っていなかったので、午前中の時点で相当バテ気味でした。
そこで会長に名指しされて一緒について回ったり、その先で指示を出されたり。その場で直ぐ片付けられる内容なら良いのですが、後でな内容は忘れてしまいそうで、一々メモを取ったり。
この書庫は上のフロアのあの場所でPCを置くのに使えとか、新しい会議スペースにはこのホワイトボードとあの間仕切りを持って行けとか。
最も困った指示が、製品管理用のPCをあの場所に置けという内容でした。そんなPCは無いのです。あるにはあるのですが、使い回しの結果自分が事務所で利用しているPCが過去にそれだったそうで。
最悪、自分が使っているPCを持ってゆけば良いかと部長に相談したところ、過去に社長が使っていた古いPCを再セットアップしてソレにあてる流れとなり。
会長はサッサと結果を出さないと怒りの種になり兼ねないのは重々承知しているので、模様替え作業が終わってから直ぐにPC再生に着手することに。
その夜は模様替えの打ち上げ呑み会みたいなのが会議室であったのですが、呑んでる途中で幾度もPCの作業に戻ったり。
製品管理用のソフトは専門業者がセットアップする必要があり、どうにかその手前段階まで使える状態にしておきました。まぁそれが入っていないと何も意味が無いのですが。
とりあえず、ハリボテなPCを指定の場所に置くことに。
他にも、入荷した製品を一時的に納める移動式のカゴを数台揃えておけとか。

こんな状況でして、ここのところ会長からの直接指示が増えてきています。
本来は上の役職者経由であるべきなのですが、何故か自分に直接で。そういった指示があったというのを自分から上の役職に後から報告が必要だったり。
そうでないと、組織として益々おかしなことになり兼ねず。

まぁ、模様替え作業中に下された指示は比較的短期間で結果を出せる分かりやすい内容でしたし、製品の管理システムの最適化みたいなのよりは遥かに楽な内容でした。
実際、そのシステムは着手してから二年経っていても期待通りの成果を出せていないそうで。それを何とかするのも自分の役割なのですが、そもそもこの会社の業務フローがまだ観えておらず。
業務フローの図を描いているだけでは仕事をやっていると思われないらしく、実務の手伝いも並行したりで。
何れにしても誰も教えてくれないものだから、自分から聴いて回るしか無く、そんなことを繰り返していたら煙たがれる存在に近付いてきました。誰からも。
中には言いたくない不都合な部分が幾つもあったようです。益々煙たがれてしまい。

過去の仕事でも、入社早々業務フロー図を作らされた経験がありました。小さな会社でお局さんの気分で書類の流れが変わってしまう場面がそれまで多かったそうです。
そういったことがフロー図の完成後は無くなり、良い意味でルーチンワークが完成し。
ただ、好き勝手が出来なくなるお局さんからはフロー図の作成途中で意地悪を相当受けました。他にも営業さんからはかなり煙たがられて。
その数年後にSalesForceを導入する際も、このフロー図が無ければ導入に失敗した危険性があったとも思えて。個人的にはかなり意味のあった作業でした。
今回も同じような煙たがれ具合です。はっきりいって面倒な役をまた引き受けてしまいました。結果が出せるまで時間も掛かりそうです。
あの時は、結果的に社長と社員の間で板挟みな立場「それでもメゲずにもがいていた自分が可哀そう」という流れで皆さんも多少協力してくれる流れに変わったんだよなぁと。

衣替え作業の翌日は年に一度のキックオフミーティング。
例年は部長クラスまでの計画発表で済まされていたそうですが、今年は社員一人一人の抱負の発表もあるらしく。
自分は何を言うべきか迷えました。
結局、情けない実情を伝えることに。他の皆さんは無難な内容を伝えていたので、ハッキリ言って自分のは相当浮いていたと思います。
「入社三週間、医療業界も初めての経験で業務の流れも分からず皆さんに聴いて回っているのが実情で、いよいよ煙たがれる存在になってきた意識は自分の中にもあるのですが、技術部門の黒字化を目指しておりますので、どうぞ見捨てないで下さい」。

この言葉に項垂れる(うなだれる)上司二人と、ちょっとしたどよめきと。
意外にも会長からはフォローの言葉があったりでした。関連会社でしばらく前に採用した高齢の社員は何処かで工場長の地位になるまでの実績があったそうです。責任持った仕事っぷりは角も立つ場面が多く、時として断る仕事もあったそうで。それで周りからの評判が悪く、クビにすべきか迷ったそうで。
会長はその件とダブった様子でした。見当違いな前例では勿論無さそうです。

実際、なぁなぁな業務依頼の結果、会長の逆鱗に触れた案件が自分の入社後に幾つも発生したりでした。
技術部門が本業で忙しい中で引き受けた案件が幾つかありました。引き受けた案件の方がプライオリティ高いと何方かが判断した様子です。
しかし、本業の方が一時的に後れを生んでしまい、それに会長が怒ってしまった状況でした。
引き受けた方が怒られるのは仕方ないとして、依頼した方が全く怒られず。本来同罪だと自分は思えて。
依頼した方は怒られなくて助かったと思っているのかも知れませんが、引き受けた側があそこまで怒られている場面で助け船を出してあげたり、後からお詫びの一言でも出せないものなのかなぁと。
自分の考えが甘いのかなぁ。

それが出来ないと、組織としての信頼関係が無くなってしまうと思うんです。
悪く言ってしまうと尼崎事件のような下っ端同士の裏切りあいみたいになってしまいそうで。

まぁ本来自分が考えるべき点では無いのですが、現状はこのような歪な部分を持った組織に観えてしまい。
会長からは、部門間の依頼は今後依頼書を残すようにとの指示がその会議でありました。その担当も自分だそうで。
そもそもいま、会長からの依頼を自分は幾つ抱えているのか。早めに整理しておかないと、ワケ分からなくなりそうです。
上記の依頼書ベースの流れとなった場合、自分は門前払いをする立場にもなるんだろうなぁと。勿論、そんな難しい事を最初から自分一人でジャッジ出来るワケありません。
さっき項垂れていた二人にお伺いを立てる必要もありそうです。

愚痴のつもりで綴っているワケでは無く、どうしたら良い方向に行くのかなぁと思いつつです。
会長がこの会社に関わって、万年赤字体質から脱却出来たものの、社員の入れ替わりは激しく、歪な組織になってしまったのかなぁと。
そこへやってきた自分らしく。
赤字体質のままでは会社の将来も短く、働きやすい環境だったとしても予定していたボーナスなど出せず。
現在はそんなに多くは無いようですがボーナスも出せる状況だそうで。
次のステップとすると、ルーチンワークでしっかり黒字も出せる体質。社員間の信頼関係もこれで復活。と出来たらなぁと。

実際に、会長の怒る内容も全く理解できない話では無い自分でもあって。
自分のいま居る会社の社員の平均年齢は相当高いです。医療業界で永年頑張られた熟練技術者が二人の上司だったりで。今でも現役で頼れる存在なのですが、やはり年齢による限界はある様子です。一般企業の定年延長よりも上の世代っぽく。
結果的にスピードが伴わなかったり、頭がカタくなってしまう部分も無いワケで無く。
51歳の自分はこの中で十分若手な存在で。

会長の息子さんが自分と近い年齢とも聴いています。会長の出身や経歴も自分と近いらしく。
なので、入社後の自分のことも会長は気にされている様子だと何名かの社員から耳にしていて。奴はどうしている?が口癖だそうで。
入社初日の昼食は会長から上等なうなぎもご馳走になってしまい。後から聴いたところ、かなり珍しい事だったそうです。
多くの社員から嫌われる立場を買って出ている会長は覚悟の上だと思います。この点がまた自分と一致していて。
その会長から(怒鳴られつつも)どうやら一目置かれているらしき自分です。ただ、それがまた他の社員の反感を買っているようでもあり。

ともかく何らかの変更が必要なのは確かです。出来るものならどの社員の顔も立てた上での変更としたく。
幕末の竜馬とか勝海舟とかの柔軟性が必要そうです。その前に切られるかもですが。

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