原油価格

深夜のこと、たまたま目に留まったニュース記事で、合衆国の原油先物が相当な下落をしているとのこと。
連日、原油安のニュースはテレビでも放映されていましたが、せいぜい数割程度の下落かと特に気にもしていませんでした。
しかし、このニュース記事では今年に入ってから八割以上安くなったとのことで。これは大変な事なんだろうなぁと。
Twitterでリアルタイムの情報を確認したところ、そのニュース記事より更に安くなっていて、チャートも確認すると1バレルが1ドルを割る勢いに。
1バレルが何リッターなのか更に検索すると約117リットルとのこと。
年初までは1バレル65ドル程度だったそうです。

そうこうしているうちに、チャートはほぼゼロで止まってしまいました。
値段がゼロになったからには1バレルだろうが1リッターだろうがゼロドルでゼロ円で。
マイナスの値段もあり得るそうで、自分が観ていた日本国内のチャートはマイナス表示に対応しておらず。システムがマイナスを想定していない設計だったのでしょう。
海外のマイナス表示に対応したチャートを見付けたところ、原油価格は一時期マイナス40ドルにまで下落していました。

だいたい、下落率を計算する場合は途中で「現在の価格を元の価格で割る」必要がありそうなのですが、分子がゼロでは計算にならないというか微分の様なイメージで(極小、極大といった)。
現在の価格がゼロだとすると『100x(1-現値/元値)=100x(1-0/元値)=100x(1-0)=100%』ということなのかな。
現在の価格がマイナスになったら、脳みそが着いて行けません。この式が通用しなくなる感で。

経済についての基礎知識が自分には無いもので、十数年前だったかにマイナス金利というのが登場した際もイメージが湧かず。お金を借りたら利ザヤを稼げるらしく。
原油先物のマイナス価格というのも、購入したらお金が貰える状況らしく。妙な現象です。
こうなってしまった理由というのが、新型コロナで経済活動が停滞し、人やモノが動かなくなった結果、エネルギー消費が減ってしまい、原油の貯蔵庫が溢れる寸前だそうで。
引取り先が無いので、お金をあげるから貰ってくれ状況だそうで。

自分、過去にオンライントレードで株式の信用取引も経験しています。ただ、穀物等の先物は危険なイメージがあり、絶対に手出ししないようにしていました。
そもそも先物のルールをよく分かっておらず。現物とは違う様ですが、何処かで現物とリンクもしているらしく。
原油の先物についても、買ったままの場合は現物を引き取らなくてはいけないっぽく。
何万リッターとかの原油をプライベートで貯蔵できる人は居ないでしょうし、それを輸送するにもコストが掛かります。

Twitterでリアルタイムの投稿を確認すると、自分の様な専門家でもない方々が歴史的瞬間を観れたと喜ぶ状況でした。自分も何だか得した気分で。
トレンドには世界恐慌とか大恐慌とか入ってくる始末。更には逆オイルショックなる言葉も登場。
オイルショックの際は原油が足りなったりで結果的に物価が上がったそうです。その逆のであれば物価が下がるのかといえば、それも謎ですね。
穀物類についてはイナゴの大発生による被害で足りなくなり、値上がりを予想する方も居るようです。値上がりというより飢餓か。

まぁ、過去に日経平均が三万円を超えようと一万円を割ろうと、一般庶民の生活に大きな差が生じなかった印象ですし、金融系の動向は自分にあまり関係無いのかな?
謎。

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