一昨日の夜のこと、大家さんのスナックが店を閉めてしまうということで、珍しく伺ってみました。
数回しか伺ったことがありませんが、最終日だけあって、沢山のお客さんで賑わっていて、それだけで楽しい夜となりました。
昨夜のこと、お店の片づけが終わった大家さんの旦那さんに誘われ、部屋で飲みました。
大家さんの部屋は自分の部屋の真上にあり、ベランダから伺える明神さんも、自分の部屋の窓より良い眺めでした。
ワンフロア上なだけで、偉い違いでした。
この町の昔の話を大家さんの旦那さんから聞けました。
左々舎さんのチャチャ(猫)は、大家さんがアパート住まいだった頃、毎日午前と午後に挨拶に来てくれたそうです。
当時芸者さんだった大家さんがお風呂に入っているタイミングが多かったらしく。
チャチャは、お風呂場の窓から入って、玄関から抜けて行ったそうでした。(なんだか、ビートルズの歌詞を思い出します)
そのアパートから大家さんが引っ越す際、蔵前橋通(けっこう太い道)を大家さんと旦那さんが渡る場面、チャチャがついて来てしまい「危ないから帰りなさい」と、何度も言い聞かせたそうです。
晩年のチャチャは、中通(狭い一方通行)のほぼど真ん中で昼寝をしていたりで、「おまえ、こんなところで寝てちゃ轢かれちまうじゃないか」って、寝床へ何度か連れ戻したものでした。
道のど真ん中で寝ていた方が、目立って安全だったのかもしれませんが。
しばらく前に、大人の遠足の打合せがあり、この町の良さは?みたいな話題となりました。
まだ人が暮らしていて、遺跡になっていない。顔見知りがいたら声掛け合える。そんな回答をしました。
そういえば、人より偉い猫も居たんだよなぁって思えたりです。
やはり、あの場所にいつも構えていたチャチャは、この町の顔だった感です。
ガァ
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