大物ミュージシャン

今週はJeff Beckさんが突然他界。
近年の写真を観ても年齢不詳な若さを保っていて、醸し出す音に衰えはなく、まだまだ現役でやっていける安心感があったのですが。
78歳だったと訃報で知り、それにも驚いたりでした。
あれだけ尖ったままの78歳は珍しいと思います。

自分は80年代前後のアルバムを何枚か所有していて、どのアルバムも好きです。
当時はJazzのミュージシャンがRock寄りの曲を作ったり、その逆でRockのミュージシャンがJazz寄りの曲を作ったり。
Jeff Beckの場合は後者だと思っていますが、ソロもアドリブもともかくカッコ良く。

Jeff Beckを聴くようになったキッカケはシンセサイザーをやっていた兄の影響です。家では自分が小学生の頃から流れていました。
東京から北海道へ戻っていた二十数年前、札幌で暮らしていた兄がJeff Beckのコンサートに行く予定だったのですが、前夜から千歳の実家に泊まり東京へ向かう朝のこと「チケットを自宅に忘れたから車で一緒に取りに行ってほしい」と突然電話があり。
兄は車の免許を持っておらず、自分の運転で札幌まで往復。この時はかなり飛ばす運転を強いられ、捕まったら洒落にならないなぁと。
結果的に何とか間に合った東京へのフライトでした。
兄はコンサートの土産にJeff BeckのTシャツを買ってきてくれたのですが、勿体無くて袖を通せていません。押入の中の宝物なままです。

そして、今朝のこと高橋幸宏さんの訃報が。
元々体調を崩しやすい方で、コンサートの予定が崩れることが多かった記憶です。
YMOの独特な見た目を決めたのが高橋幸宏で、ドラム演奏そのものは出しゃばること無く、リズムをキープする役割だった感です。
それよりも、独特な声質のボーカルがカッコ良かったです。特別上手い歌声では無かったものの、曲に合った都会感とでもいうか。
YMO自体、ボーカルを得意とするメンバーは居なかったのかもで。坂本龍一さんのボーカルもちょっと無理があった感でした。

高橋幸宏さんは気になる映画にも出演されていたそうです。
ニューアカレドニアで撮影された「天国にいちばん近い島」、まだ観たことが無く。
当時は日本からかなり遠い島のイメージでしたが、アマチュア無線ではニューカレドニアの局がよく聴こえてきます。
無線の上では遠くない国で。

Jeff Beckも高橋幸宏さんも、多くの名盤を世に残しています。
本人が亡くなられた後も、何かしらのカタチで足跡が残る人生はちょっと羨ましく。
ともにご冥福を祈ります。

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