連帯保証人

気になるTweetを観掛けました。
『友達に「連帯保証人なってくれなければ友達辞める」と言われました。対処法教えてください。』とのこと。

これは自分も断ると思います。
まず、友人にこんな重い責任を依頼する立場でありながら、脅し的な条件を付けるとは失礼な話です。
何かあった時も、誠意ある対応など望めないでしょう。

連帯保証人という制度自体、自分は嫌いなのですが、世の中には無責任な人も存在するので仕方ないとも思えたりです。
たまたま住宅ローンの固定金利が上がるニュースも。自分も八年近く前にこのマンションを購入する際に10年固定金利で借りました。
初めての経験でちょっと驚いたのですが、保証人は不要でした。その代わり、勤務先等は入念に調べられた様子です。
八年勤務した会社だったので自分の場合は問題無かったのですが、同僚は収入も良く勤勉だったのに転職して一年未満だったのが原因で審査に落とされていました。

自分が借りた大手銀行の金利は当時1%未満でした。ただ、手続きや団信の加入にはそれなりの額が。
細かいお膳立ては不動産会社の担当営業さんがやってくれて、手続き自体は楽なものでした。
ニュースによると、10年固定金利の現在の利率は3.79%だそうです。
シミュレーションサイトで計算してもらったところ、借りた金額に対して約20%多く支払う必要があるそうです。馬鹿にならない金利です。
利率が0.8%ですと、約4%多く支払うそうで。上記との違いは大きいです。

過去に自分は兄の借金で連帯保証人になっています。
兄の事業拡大名目で当時あった国民金融公庫から600万円を借りていて、その際の保証人でした。
しかし、使用目的は全然別の借金返済に利用されてしまい、借り手を右から左に移す作業に自分の名前が利用されてしまったらしく。
後からをれを知り、生きた心地がしませんでした。個人事業主だった兄はアルコールに溺れていて、契約先も失うばかりで。
結果的に兄の他界で保証人への返済は求められなかったのですが、それ以外の理由でパンクした場合は連帯保証人に一括返済が求められたそうです。
あの期間は、もしもに備えて貯金に必至でした。結果的に現在の住まいの頭金になりましたが。

あれ以来、家族であっても連帯保証人はなるべきでないと思うようになってしまい。
特にお金に直接関わる件は。
ただ、就職や進学、住宅の賃貸契約に関しては、相手によって対応するつもりです。
特に転職の回数が多かった自分は身内に幾度も保証人になってもらっていたので。

しかし、就職や賃貸契約で保証人を求めるにしても、本人が高齢者になると大変な様です。
それまで当たり前の様に頼れた親兄弟が他界したりで。
自分もそんな年代になってしまい。8年前に家を購入した理由の一つもその点にありました。
そして、可能であるなら現役世代のうちにローンを完済したく。自分はあと二年半で完済なので、その後の生活は少し楽になりそうです。
月々の返済は家賃並みだったのですが、一人暮らしを始めてから家にお金が掛からなくなる経験は初めてで、ちょっと楽しみでもあります。
勿論、管理費や修繕積立金の支払いは今後も続きますが、これはどんな住宅でも仕方ないことで。

と、偉そうなことを抜かしている自分なのですが、この半年綴り難かったこともありました。
無職期間が長引いた結果、今年の中頃に貯金を溶かしてしまい。
六年前の退職時は一千万近くの貯金があり、転職には焦らない方針でいれたものの、その後の転職は失敗続きで、無職期間は幾度も訪れて。
恥かしい話なのですが、自分が信頼している身内から二度お金を借りています。
高校時代からコツコツとお金は貯めてきたのに、大学は奨学金を借りずに自費で何とかやってきたのに、この歳で自分は何をやってるんだと自己嫌悪。

自分の懐具合は身内も心配していて、幾度も助け舟を出したがられていたのですが、ギリギリまで踏ん張ってみたら何か良い方向に転がるかも、と根拠無い期待を自分は持ち続けていました。
だいたい、自分は人からお金を借りたことなど一度も無く。そもそも借金が嫌いですし、許されるローンは家を買う時だけと決めていて。
まして、借りてしまってはこれまでと同じお付き合いが出来るものなのか心配でもあり。

中途半端な転職をしてまた長続きしないのも問題の先送りですし、母の病状も気になり転職直後に万一のことになったら、葬儀にも出れない心配が残っていました。多くの会社は有休が入社後半年間ありません。
なので、転職活動に本腰を入れられたのは母の他界後になりましたが、こういう運命だったんだと。
返済の目途も立たないのに金融機関から借りてしまうのも、やはり問題の先送りでしか無く。だいたい、そんな借り方をしても連帯保証人を立てるのでしょうし。自分も過去に懲りた連帯保証人ですし。

昨年の六月に前職を辞めてしまった自分に、母はとても残念がっていました。
早めの就職で吉報を届けたかった気持ちは勿論ありました。
認知症で記憶も思考力も日に日に劣ってゆく母でしたが、その点は最期まで気になっていた様子でした。
本当に自分は親不孝な息子だと。

普通の人なら、こんな記事をBlogに載せないと思います。
ただ、それを伏せたまま調子の良い記事ばかり綴るのも気が引けてしまい。
実際は、こんな状況でもありました。
今年もあと二日、今年の内にこれを綴らなければと。

新年からの仕事は入社時に緊急連絡先の申請が必要だそうです。まともな会社でしたら、普通の手続きです。場合によっては保証人も必要なのかも知れません。
学生時代から付き合いのある友人とは、お互いそんな場面で頼りになり助かっています。
そういった信頼関係を築けただけでも、ありがたいことで。

そんな訳で今年は人に世話になってばかりでした。
いつかちゃんと恩返しせねばです。

コメント

  1. p より:

    私が20代のとき

    親と喧嘩した女友達の
    連帯保証人になってあげるよ!って
    約束したら
    急に性格変わり出して
    命令したり
    私が嫌がること押しつけたり

    あれはいったいなんだったんだろ~笑

    連帯保証人にならないで
    切りましたけど♪

    • SUKIYAKI より:

      そんな人も居るんだ。。
      普通、立場が逆なのになぁと。

      Pどんにもお土産のトラピストクッキー渡したかったんだけど、渡す方法が無いまま賞味期限になっちゃった。
      部屋でコーヒーのおやつにしちゃうネ。
      実は自分も食べたくて。