トネリのトトロ

限りなく埼玉寄りの東京に舎人という地名があります。
舎人ライナーという電車が開通するまで、自分は「シャジン」と読んでいました。
しかし、「トネリ」と読むそうで。
悪い習慣が続いた為か、この読みがなかなか覚えられず。
しかし、「となりのトトロ」に引っ掛けて「トネリのトトロ」にしたら一発で覚えられました。
どうにも自分は丸暗記が昔から苦手で、変な覚え方ばかり。

千葉の八街市もなかなか覚えられず、「やっちまったのやちまた」で一発。
馴染みの無かった千葉方面は難読文字がどうにも多く。本八幡も「ほんはちまん」と読んでしまい、車で寮まで送ってあげた女性に呆れられたり。

昨日は母の月命日で、何人かの身内としばらくぶりに連絡を取り合いました。
友人とも連絡を取ったところ、ちょっと面白い話題が。
お坊さんに黙って可愛がっていた動物の骨をお爺ちゃんのお墓に入れたそうで。
直前に身内とも似たような話をしていたので、そんなことも出来るんだなぁと。
ただ、一般的では無いそうですし、ちょっとしたチャレンジなんだろうなぁと。

そんな話をしていたら、たまには兄の墓参りでも行こうかと。
ナビでは30分の距離なのですが、千葉方面の道路は毎度渋滞で一時間近く掛かり。
まぁ遠くは無いので、慣れない道をナビ頼りにて単車で。
しかし、ナビを使うのも久し振りで、何だか調子が悪く。タッチスクリーンで行き先を設定するにも色々と手間取り。触れたボタンの隣りに反応しがちでして。
どうにも、母の葬儀以降はモノが壊れがちです。スマホなど全く使い物にならぬ壊れ方でしたし。

意外に早く現着したものの、お墓は更に増えていて、どれが兄のお墓だかなかなか見つけられず。
映画「Big Wednesday」でも似たような場面があったなぁと。ベトナム戦争で亡くなった友人の墓参りに伺った場面、墓石の多さで友人の墓が見つけられず、諦めて全然知らない他人の墓の前で旧友達と語り合う場面。
管理事務所で尋ねたところ、兄のお墓は全く別の隣りの霊園にありました。これでは見つからないハズです。

以前に観た風景の中に、兄の墓はちゃんと残っていました。
途中で購入したノンアルコールのビールを石の上に置き、現状報告。
「母ちゃんも先月逝っちゃったし、近いうちにそっちに行くよ」と。
既にぬるくなっていたもう一本の缶を開けたところ、これが案外美味しかったです。
ノンアルコールのビールなど滅多に購入しません。兄の墓参りのときくらいで。
昔に比べて随分と進化したもんだなぁと。
帰り道に本八幡を通過し、妙な縁だと。

その晩に「となりのトトロ」がテレビ放映。
タイトルだけは昔から知っていたものの、どうせ子供騙しな作品だろうと。
しかし、今回は何となく観てしまい。これが案外面白く。
というか面白かったです。途中泣けました。

作品中の二人の姉妹が友人夫婦の子供達みたいで、お姉ちゃん頑張っているなぁと。
先月の葬儀直後、友人夫婦とは七年ぶりの再会をしていて、下の子の成長ぶりに驚いたりでした。
あんなに聞かん坊だった下の子が、お母さんに「ありがとう」と自然に言えていて。
上の子は入院中で、沈んだ雰囲気の家族を下の子が盛り上げようと頑張っていて。
子供達も進化しているなぁと。

話は更に逸れます。
「となりのトトロ」と同時上映だったらしき「火垂るの墓」は大学時代にテレビ放映で観ていました。
たまたま実家に帰省していたタイミングでの放映、途中で目頭が熱くなり録画モードに切替て居間から逃走。母はそんな自分が可笑しかった様子です。
お盆休みの時期、翌日だったか友人宅に高校時代の仲間が揃い、あの作品の批評になったりで。
作者の野坂さんはノンダクレで、駄目なオッサンなイメージだったものの、こんなに純粋な一面もあったんだなぁと。
畑で野菜を盗んだ少年が逃走する場面も印象的でした。その場面だけデッサン調でアニメなのに色付けされていなくて。
意図的にそうしたのかと思っていたのですが、同時上映の製作期間に間に合わず未完成な場面だったそうです。その後の放映ではちゃんと色付けされていたそうで。
逆にあのままの方が良かったんじゃないのかなぁと。

アニメも馬鹿に出来ないなぁとかジブリは凄いなぁとか。
ちょっと濃い一日でした。

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