昨夜のこと、Webで検索している途中でちょっと気になる本が。
噓つきは病気なのか?といった内容でした。
本そのものは読めていないのですが、書評を観ると興味深い記述も。
出版当時に世間を賑わせたグレーゾーンな著名人を何人か例に出している本文らしく。
聴覚に障害があった作曲家の裏にゴーストライターが居た件、細胞の論文で注目を浴びた若い女性の様々な捏造問題、公費の私的流用がバレて謝罪会見で絶叫した議員。
そういえば、そんな人が居たなぁと。
いい大人になっても、嘘をつき通す人というのは稀に居ます。
以前の職場でも凄い人が居ました。話はなかなか巧妙なので、当初は鵜呑みにしていたのですが、整合性が取れないなぁと。
入社したての頃だったので、各社員の性格とかは謎が多かったのですけれど、他の社員に聴いたところあれは相当な嘘つきだったそうで。
しかし、仕事はソコソコ出来る方でしたし、一部の取引先からは絶大な信頼を得ていて。逆にこれまでどうやってその嘘の中を潜り抜けてこれたのか不思議だったりでした。
その会社、社長の絶対権限で変わった方の採用が多い傾向でした。中にはどうしてここに居るの?と思えるくらい立派な方も居て。
他にも裏家業が問題で警察に捕まり、そのままクビとなった方も。社会人生活で同僚がリアルタイムで逮捕された経験は後にも先にもこの一度だけで、けっこうショッキングでした。個人的には憎めない方だったのですけれど、グレーゾーンな生き方が好きだった様子でした。
誰しも子供の頃は多かれ少なかれ嘘をつきがちだと思います。
そこで痛い思いをして減るものとも。
それが大人になっても収まらないというのは、何かの病気なのかな?と思えることも。
身の回りでそんな方は、酷い借金があったり、アルコール依存症が多かった感です。特に借金とアルコール依存を併せ持つ方は無敵でした。
このBlogでも時々過去の出来事について綴っていますが、自分の育った環境は複雑でした。
特に大学時代は実家との問題が悩みの種でもあり、友人に愚痴を漏らすことも。しかし、かなり普通ではない話でもあったので、人によっては嘘だと疑われた場面もあったそうです。
ここでそれを綴っても、疑われる人がゼロでは無いとも思っています。
話を戻します。
その本の作者は精神科医らしく、本文に登場する方々について専門医としての意見を述べるに留まっている様です。
下手な批評をしてしまうと、名誉棄損で訴えられる危険もあり。
患者の言葉を信じるのが大前提な仕事だそうで、その話を聞いた上で判断するらしく。患者本人は事実を伝えているつもりでも、そこに大きな矛盾が含まれているのが病気だったりだそうで。被害妄想とかがそれにあたるのかと。
なので、患者本人がそもそも嘘を言い始めてしまうと、大前提が崩れてしまい、判定が難しくなってしまうそうです。
本人が作った嘘なのか、本人が事実と信じている勘違いなのかといった違いでしょうか。
結局のところ、嘘つきというのが病気なのかは謎のままでしたが、その本をちゃんと読んだら答えが載っているのかな?
昨年のことでしたが、某SNSで妙な方に突然絡まれて、手に負えないのでアカウントを一時的に非公開する事態に。
過去に自分が公開した地域猫の写真がキッカケでした。少しだけメッセージのやり取りをしたのですが、どうにも一方的に非難されてしまい。
事情を説明しても虚言だそうで。頭っから疑われている状況でした。
相手のアカウントを確認したところ、過去にトラブって最近作り直したばかりだった様子です。こんなことを繰り返していたら、それはトラブルになるだろうなぁと。
コロナ禍で仕事を失い、在宅で特殊な物の販売している方らしく。
自分の親しくしている方々のアカウントにまで迷惑が及びそうだったので、自分のアカウントは一時的に非公開に。
ただ、半月もしない内に事は収まりました。相手の方は他に大きなトラブルがあったようで、アカウントごと消えていました。
世の中、頭っから疑ってくる人が居たりします。そんなこと考えてもいなかったので、その発想に驚いたり。
思い返してみると、普段から疑わしいことを繰り返している人ほど、相手の判断基準もそうなってしまうのかな?と。
自分の場合は基本的に性善説派で、妙な兆候があっても、まさかそれは無いだろうと思いがちで。
だからといって、性悪説な方が皆嘘つきというワケでもないのでしょうけれど。
以前の仕事で、面倒見の良かった高齢社員から伺った話です。
大手企業を定年退職し、下請けだったこの会社に迎えられた方でした。悪く言ってしまうと天下りな立場だったのですが、請負元との面倒な諸問題を率先して解決してくれる頼もしい存在でした。
その方の話では、仲の良かった同期が本社の総務部門に異動し、数年ぶりに再会した際に人相が変貌していて驚いたそうです。
同期は立場上、社内の揉め事や社外から指摘された問題を揉み消す立場だったそう。反社的な方とも調整が必要だったそう。
普段接する相手がダークなのばかりでは、人相も人格も変わってしまうそうで。本人が望んだ職種ではないでしょうし、これは気の毒な話にも思えました。
まぁ頭っから何もかも疑ってしまうと、良い出会いに巡り合えるチャンスも閉ざされてしまうと思います。
それは歳を重ねて機会が減っても大切かと思います。
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