タイミング

数日前のこと、職場に面接に来られた方が。
自分は外出中でお会い出来ず、夕方頃に採否のやり取りを小耳に挟み。
残念なことに不採用だったそうです。
ただ、自分より七歳も若く自分より業界に慣れていた方だったそうです。
なのに何故不採用だったかというと、即戦力にはならない採用を続ける余裕は無いことと、もっと若ければ採用したとのこと。
自分が面接を受けたのは半月少々前でしたが、一日でも早くその方が面接を受けていたら、その方が採用されて自分が不採用だったと思われます。
就職に限らず、縁というのはタイミングが重要なんだなぁと改めて思ってしまいました。

自分の仕事は所謂「3K」に近い部分も含まれるのですが、独り立ち出来るまでには経験や知識が必要で、更に資格も必要だったりです。
なので、誰でも出来る仕事には当てはまらないと思っています。ある程度の体力も必要ですし、コミュニケーション能力も求められて。
畑違いの分野から参入するには、自分の歳はギリギリのラインを十分に超えていたと思うのですが、職場から自宅が近い部分は良い方向に働いたのかなぁとも。
あと、転職歴の多さはやはり大きな心配を与えていた様子です。「どうせ直ぐに辞めてしまうのでは?」と。まぁあの履歴書を観たらそう思われて当然でしょう。
入社してから三週間目な自分、会社の雰囲気は昔風で好きですし、理不尽な場面もほとんど無く、困っていたら誰かが助け舟を渡してくれたりで。ヤバい会社は入社三日目辺りでだいたい察しがつきましたし、ここはそういった不安が無さそうです。

体力面で厳しい場面もあるそうですが、それは一年くらい続けてみないことには分からないだろうなぁと。冬の寒さは防寒着で何とかなりそうですが、夏の暑さはまだ謎だったり。文明の利器で何とかなるのかな?とか。
とりあえず、今のところは体力面も何とかなっています。あと、屋外作業でちょっと無理な姿勢を強いられる場面があったりで、腰に痛みを感じていました。しかし、これも腰痛向けの安いサポーターを入手したところほぼ解消しています(生まれて初めての入手でしたが、これがかなり効果あって感動したり)。
細かな問題があっても、その都度色々工夫して対応している日々です。あと、悪天候の日は屋外作業が基本的に無いそうで、これも助かっています。

話が少し飛びます。
昨夜のこと、ドキュメント番組で職を失った女性の特集が放映されていました。女性の自害率がここのところ跳ね上がっているそうで。
特に非正規雇用の女性の生活が大変だそう。四十代の女性が生きる為に風俗の仕事に就いたものの、日当は僅か五千円程度だとか。
生活保護等の申請も窓口で塩対応なのが多いそう。数ヵ月前に観た映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」の世界そのもので。
地方行政側も限られた財源で申請者全員を通過させる余裕が無いのかと思われます。しかし、生きるか死ぬかの状況ではある程度人道的な配慮が必要かと。
まぁ、その窓口に立つ係も非正規雇用なのでしょうけれど。職安の窓口も非正規雇用の方が多いそうですし、社会の矛盾を感じてしまいます。
裁量など無く、上からの指示以外は許されないのだろうなぁと。

失業率とか有効求人倍率が毎月発表されていますが、これも全くあてにならずです。仕事探しを諦めてしまった人とかは含まれないそうですし、求人についてもかなり偏った職種が多い現状で。
特にソフトウエア開発の求人が多い傾向ですが、開発環境等々かなり偏っていて、該当しそうな人は1%にも満たないかと。
実際の失業率や有効求人倍率は、もっと酷い状況だと思っています。

何だか救いようのない話題になってしまいました。上記のドキュメント番組についても問題提起だけで具体的な解決策があまり語られずでい。
ただ、3Kな仕事については景気に左右されず人手不足な傾向が続いている様子です。その中でも比較的無理のない範囲の仕事も僅かに残っていそうです。自分の仕事もそれに近いのかと思われます。
最初の話題に戻るのですが、今回応募された方も職安の求人を観かけてから数ヶ月迷っていたそうでした。
限られた条件の中で、畑違いであっても対応出来そうな仕事を模索していたんだろうなぁと。
そういったギリギリの選択でパイの奪い合いみたいな状況がしばらく継ぐくのかなぁと。
似たような境遇の方がもしこの記事を読んでいたのでしたら、迷えるなら取り合えず応募をお勧めします。もし、面接の機会まで漕ぎ着けたのなら、その前に業界についての色々を事前に検索しておくべきで。

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