在宅七割

政府からテレワーク率70%の要請が出たそうです。
どれだけの企業が目標を達成できるのかなぁと考えてしまいました。

自分が過去に経験した仕事の多くは、販売した製品を出先で修理したり点検したりな場面が多かったです。
営業さんも、外へ出てなんぼな世界でした。事務職系の人は三割くらいでしたが、この方達も総務や購買業務等で出社しないと仕事にならなかったと思われます。
普通にやっていたのでは、在宅勤務が出来そうな立場の方は二割も居ないかなぁと。
ただ、特に重要でも無い場面で営業が客先に訪問するのは現時点で失礼に当たりそうですし、営業もテレワーク主体に移行可能なら全体で五割くらいはイケるかも知れません。

元々、黙っていても売れる製品であるなら、営業職なんて要らないくらいに自分は思っています。
このコロナ禍以降は、ひょっとしたら営業職の存在が問われてしまうのかなぁとも思えたりです。
法人では無く、個人相手の営業の電話とか訪問とかが時々あったりしましたが、ほとんどの場合は今必要としていないモノばかりでした。
過去の仕事でも法人相手の営業があったりしましたが、ほぼほとんどが「間に合っています」な回答ばかりでしたし。
必要だったら、こちらから問い合わせるのが普通かと思えてもいます。官公庁相手の入札くらいしか必要無いのかなぁとも。
求人票等で営業の業務内容を観ると、既存顧客の訪問が主体とかも多いですけれど、やはり新規顧客の開拓が無い限り、尻すぼみになりがちでしょうし。
そんなスタンスの自分なので、やはり営業には向いていないだろうなぁと。

勿論、営業を軽視しているワケではありません。売れる営業さんは凄いと思いますし、沢山の給料を頂くべきとも思っています。逆に売れない営業になってしまった場合は恐ろしいだろうなぁと。
ともかく、努力と成果がこれほど直結しない仕事も無さそうで。頑張っていてもちっとも売れない営業さんは何人も観てきましたから。
「出来る営業は、その辺に転がっている石でも売ってくる」なんて言葉も聴いたことがありますが、これなんて単なるイカサマ師の部類かと思えたりです。

テレワークに適していそうな職業を考えてみたところ、プログラマー等のソフトウエアの設計屋さんでしょうか。
開発ソフトとパソコンと通信環境さえあれば、何処でも仕事が出来てしまうでしょうから。
実際、職安の求人検索でも年中募集がかかっていますし、需要は未だ多い様子です。
自分も技術系ではあるのですが、プログラミングが専門では無かったので、ちょっと触れた程度です。
幾つかの言語もプライベートで触ったりしました。実際にWeb系のPerlやPHPでもBBSを作ってみたりしたことも。
ただ、PHPは途中のバージョンアップで仕様が全く変ったりして、その後は着いて行けず。これを職業にしていたら恐ろしいことになっただろうなぁと。
C言語はモノにならなかったです。組込向けのアセンブラは仕事で扱ったこともあり、ハードウエア寄りの言語でもあったので取っつき易かったです。しかし、そのCPU毎に仕様を理解する必要があり、汎用性の無い経験でしかなく。
COBOLとかの化石の様な言語は未だに需要が残っている様子です。将来性が無いとずっと言われていましたが、案外しぶとく。
新しい事を知るのは好きですけれど、何処まで柔軟性を持って着いていけるかが鍵なのかと。

話が更に飛んでしまいますが、某大手企業でお世話になっていた若かりし頃にセキュリティ系のシステムの打ち合わせで大手の金融企業に伺った際のことです。
打合せ室に向かう途中、ガラス張りの部屋の中が伺えました。自分よりも遥かに年上の方々が長い机でノートPCに向かって作業をしていました。横に一列向かい合わせで。
これが皆さん無表情で無機質というか。ただただコツコツと硬い表情で小さなノートPCと一体化していて。
金融系システムの開発者だったかと思われます。この仕事は自分に向いていないだろうなぁとも思いました。
野麦峠の女工達や、チャップリンのモダンタイムスの方が、まだ人間らしさがあったかも知れずでして。
クラフトワークの音楽も、案外有機的であったりで。

十年で生涯年収を獲得できるのなら、機械に魂を売っても良いのかなぁとも考えたりでしたが、あの方々もそれほどの高給取りでは無かった様子です。
人がソコソコ定義した要件を勝手にプログラミングしてくれる様な言語があれば素敵だなぁと思えたり。
あと、過去には職場で突然壊れてしまったプログラマーも何人か観てきたのも辛かったです。あぁなってしまうと、なだめも説得も既に効かず聴かずきかず。。
その後どうなったのかは誰も知らずで。

プログラマーで大儲けした人というのが、過去のテレビ番組で登場したりでした。
ビル・ゲイツさんとか売れたOSの開祖的な方が多かったです。
今世紀に入ってからですと、SNS系のサービスで長者になれた方が多いのかなぁとも。
結局のところ、アイデアを具現化出来ないと儲からなさそうで。二番煎じの方が成功した例も案外あったりで、先手必勝でも無いよなぁとか。

テレワークの話に戻します。
人生の半分を過ぎただろう自分に、そこまで儲けようという野心は既に少なく。
老後に困らないくらいソコソコの収入があったら十分だよなぁと。
気が向いたら近くの江戸川でボーっと出来れば、それだけでも十分な息抜きになりそうだよなぁと。
出来るものなら週末くらいは恋人と時々イチャイチャしたり、少し贅沢を楽しめたり。
そんなテレワークがあったらなぁと。

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