しばらく前の記事に綴った様に、現在の自分は求職中です。
この夏に五十代に突入したのもあって、就ける仕事の選択肢は感覚的にも減る一方です。
ただ、幸いに技術系一筋だったのでニーズは僅かでも残っている様子です。
人手不足が叫ばれるこの時代、その期間も長期化しているようで五十代にもチャンスは広がっているかな?と思える場面も。
しかし、実際のところ「この歳」にさへ門戸を広げるのは「ワケ有り」な仕事が多そうでもあります。具体的には社員がすぐに辞めてしまう何らかの問題を抱えている等。
大きな問題があったとしても、解決や改善の余地があるのなら辞めずに続ける価値はあると思うのですが、それさえも無いと定着率の悪さが負の連鎖を導くのかなぁと。実体験としても。
自分は過去の仕事で代理店や販売店、商社の技術屋さんを幾度か経験しています。それぞれ立場は異なりますが「良い製品を良い状況で提供しよう」という意識のある流れですと、技術者同士の垣根は低かった感です。
ただ、扱っている製品が外資系メーカー経由で卸される場合は、ちと困った現象もありました。
全ての外資系がそういうワケでは無いのでしょうけれど、組織や運用が突然変わってしまう場面が幾度もあり、場面によっては誰に聴いたら良いのか部署も担当も分からなくなってしまったり。
その原因としては、外資系のトップが数年で代わってしまうのが最も多く。就任後一年とか二年で実績を出せないとクビになってしまうのも多いらしく。
なので就任後は大改革も常で、これが現在の状況をちゃんと確認しないで大掛かりな変更をしてしまうと穴も多く、サービス停止状況になったりで。
外資の中だけの改革ならまだしも、時として代理店にまで無茶を強いってくることも。
手っ取り早い短期間の儲け方法としては値上げとサービス低下が代表格。お客さんへの販売価格は据え置きで代理店への卸価格は上げるとか。コスト削減名目で品質管理を落とすとか。
確かに、それで外資系の儲けは上がるのでしょうけれど、それは一時的なことで、数年後には顧客離れが始まったりです。
中には顧客満足度を上げるという外資もあったりですけれど、満足度低下の根本的な問題には目をつむり、結果罪の擦り付け合いが横行したり(大体は立場の弱い方の責任にされがち)。
上記のような外資系ですと、社員の入れ替わりも多い傾向でした。社内のトップに従いつつ、現場からの苦情も受けつつ、矛盾点の板挟みな立場で。
「外資系は年収が高い」のが基本でもありますが、そうでもなければやってられない面があるんだとは思います。
現在の転職活動で、そんな会社との接触もあったりです。一年で社員の半分が入れ替わるとか。まぁ、直近の仕事では二ヵ月で社員の半数以上が入れ替わっていたので、まだマシかなぁと思えたり(自分も感覚が麻痺してきたのかな?)。
社員数がそれなりにある会社ですと、元社員による企業の体験談みたいな報告サイトが幾つも存在しています。辞めてしまった社員視点の記事ばかりなので、基本的には辛口な評価が多いのですが、問題点の指摘がどれも同じなのは要注意なのかなぁと。
話を戻さねば。
数年前までお世話になっていた会社でも、その外資系の無茶な体制には困らされたものでした。結果的に改悪された場面も多く「この先どうするんだよ?」と思っていた矢先にトップが突然辞任とか。
これでは状況を混乱させただけなのではと思えてしまい。
報酬は凄かったんだろうなぁとか。ちなみにそのトップの方は同業界の別会社のトップにすぐさま就任していました。準備はけっこう前からしていたんだろうなぁ。
また食い潰すつもりなのかな?
日産のゴーンさんの最近のニュースも似たような感覚で観てしまっていました。大規模なコストカットやリストラが無ければ会社の存続さえ危うかったとは思えるので、その点に関しては英断の要素はあったと思います。
一般的な日本人の感覚ですと、あそこまで大胆にナタを振るうのは難しかったとも思えますし。裏で私腹を肥やしていたかも知れないという事件とは別に考えるべきで。
文句ばかり綴ってしまうのは残念で。
過去に読んだ経営者のストーリーで感銘を受けたのは出光の創業者の話でした。こんなトップの下で働けたらなぁと(出光さんについてはその後に別の作品でも話題になり、映画化もされていて)。
従来の日本型経営の良いところ、素敵だと思うんです。ただ、その出光も存続が危ぶまれるこの頃だそうで。
出光の創業一族はこの独特な社風を守りたいそうですけれど、そうもいかないのかなぁ。
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