中国の進化が凄いらしく。EV自動車の開発を手掛けている知人が中国の展示会にここ数年毎年伺っているそうなのですが、地域によっては既に日本のインフラより進化しているそうです。
例えるなら、大正と昭和を飛び越して明治から平成になったような流れの様で。
キャッシュレスは既に数年前から当たり前だったそうです。それもクレジット会社という手段を使っていないそうで。イメージが良くわかないのですが、スマホをかざすだけで売買が成立するそうで。
銀行から自動で引き落とされるのとも異なるような話だったような。チャージされたSUICAで何ても買えるようなイメージだったような。日本でもその手のサービスはありますが、まだまだ現金の扱いが主流です。
あと、EV自動車の普及率も凄いそうです。安全性や耐久性には疑問が残るものの、リスクあっても政府主導で推し進めているそうで。
アフリカへ出張した六年前に運転手をしていた現地の方に聴いたところ、日本車はエクセレントだとの最上級の誉め言葉でした。ともかく故障知らずで古い車でも頑丈だとのこと。修理代も安く。
対して、中国車は価格以外の部分でゴミ扱いの評価でした。まぁ六年前の話で、現在がどうなのか知りません。
しかし、ガソリンエンジンといった機構的に複雑な工業製品は長い時間を掛けて信頼性が上がるものなのかなぁと思っています。日本の自動車メーカーにしても当初は故障との戦いだったハズで。
これが、ひょっとしたらEVで一気に巻き返されるのかも知れず。
たぶん、その辺の事情を知らない人は中国の自動車何てB級どころかC級品と思われているかと。しかし、中国にとっての海外メーカーは中国生産で製造ノウハウは既に十分掴んでいてもおかしくなく。
スマートホンといった電子機器も同じ流れで、既に品質も十分で、それでいて安く。
これでブランド力まで身に付けたら凄いことになるんだろうなぁと。
日本の場合は新しい乗り物が生まれたにしても、現行の法律で公道では走れない乗り物も実際多く。セグウェイ辺りが良い例かと思います。
セグウェイが公道走行を許されたら、世の中色々と便利になると思っているのですが。安全面で心配が残るのも確かですけれど、どうにも勿体ない法律の壁を感じてしまいます。
実際、リスクを取って法的に許されるようになっても、事故が起こったら「それみたことか」な風潮はあるのかなぁと。
しかし、その辺はある程度柔軟に対応していかないと、日本の環境や技術は周回遅れにもなりかねないかなぁと思うこの頃でもあります。
日本に限らずですが、同業種で既に巨大な会社が幾つかあると、画期的な商品をぶら下げた新会社が叩かれたりします。映画「タッカー」なんかもビッグスリーから徹底的に嫌がらせを受けたり。理工系の人材は観ておくべき素敵な映画なのですが。(映画の概要だけでも読んでおいて損は無いです)
この作品も久し振りに観てみたくなり検索したところ、日本では何故かDVD化されておらず。ここまで圧力が?とは思っていませんけれど、勿体ないなぁと。
自分がこの作品を観れたのも、偶然でした。学生時代に講義で使われたらしいVHSテープが夕刻の教室にポツンと置き忘れられていて、気になっていた作品だったのでその晩だけお借りしました。
本来は直ぐに学生課にでも届けるべきだったんですけれど、観れたお陰で技術屋の面白さに開眼した部分がありました。(勿論ちゃんと返却しています)
「中国の進化」というタイトルに対して妙な終わり方の記事ですけれど、最終的にヘリコプターのエンジンを載せて完成したタッカーも、それまでの仕来りに囚われない凄さがあったなぁと。
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